タスポ普及率第1位は大阪!? では東京は? 結局タスポってどうなのよ?

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成人識別ICカード「taspo(以下タスポ)」が導入されてから、はや6か月余り(東京は2か月余り)。導入前は原則夜の23:00までだったタバコの自販機も8月からは24時間稼動することになった。でも、結局のところタスポは普及しているの? 1日3箱を吸うヘビースモーカー記者(いまだにタスポを取得せず)が事情を調べてみた。

現在、全国のタスポ発行枚数は、806万1009枚。普及率は、推定喫煙人口2608万7278人(08年、社団法人日本たばこ協会調べ)の約26%。この数字を見る限り、まだまだ普及してないのでは、と感じてしまう。

しかし、注目すべきデータもある。社団法人日本たばこ協会(以下:TIOJ)が08年2月、喫煙者にアンケートを実施したところ、「タバコを自販機で購入する割合が8割以上」の人は36.2%。推定喫煙人口と照らし合わせると、約940万人が主に自販機でタバコを買っていることになる。約940万人に対して、約800万枚の発行枚数なら、“自販機派”の8割強が既に取得済みということ。意外に浸透しているのか!? ただ、「タバコを自販機で購入する割合が7割から3割」と答えた人も約30%。この浮動層をカバーしなければ、本当に浸透しているとは言い切れないだろう。

タスポ導入を推進したTIOJよると「現在の発行枚数は、多くも少なくもないという印象。ただ、導入の目的であった未成年者喫煙の防止には大いに役立っているのでは。タスポを持てない未成年者は、店頭でも購入できない。年齢確認されることもありますからね」と語った。

ちなみに都道府県別の普及率は、大阪府が第1位。この順位は驚いた。せっかちな印象のある大阪人が、実はマメにタスポを取得していた。東京都が第2位という結果は、タスポを必要としないコンビニの充実ぶりが挙げられるだろう。

夜、購入できずにイライラして「作るぞ!」と意気込んでも、申請手続きが億劫で結局作る機会を失っている人も多いはず(記者もその一人)。このような潜在的な利用希望者が今後タスポを取得することで、喫煙者や販売店に新たな影響が出てくるかもしれない。タスポ導入の吉凶がわかるのは、もう少し先のようだ。【東京ウォーカー/町田拓郎】

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