<全日本テニス選手権>14歳・森田あゆみ、ベスト8で姿を消す

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<全日本テニス>5日目※東京・有明テニスの森公園※女子シングルス準々決勝

 今大会の話題を独占・"天才"・"スーパー中学生"とも呼ばれている14歳・森田あゆみが、この日は、準決勝進出をかけた道慶との戦いに挑んだ。

今にも雨が降り出しそうな雲行きの中、カメラ20台、数多くの報道陣、観客がコートを囲み、試合が始まった。

第一セットは自慢の強打を駆使し超攻撃テニスを展開、道慶に自分のテニスをさせず、6−2とあっさり、キープした。森田のレーザービームのようなショットが決まるたびにギャラリーからは、拍手と歓声が沸き起こった。

第二セット、序盤から森田がリードし、5−2のマッチポイントまできた。あと、1ポイント!浅く入ったボールを打ち込み、スマッシュボールが返ってきた。この瞬間、ギャラリーにいる誰もが、森田のベスト4入りを確信していただろう・・・。しかし、そう甘くはなかった。森田は単純なスマッシュをミス。そして、ずるずるとポイントを奪われ、6−6のタイブレークにもつれ込んでしまい、その後も調子を取り戻せず、第二セットを落としてしまった。

第三セットは立ち上がり2−0とリードするも、道慶の前に自分のテニスができず、ミスが続き自滅路線へ・・結局4−6で、この試合を落とし、ベスト4進出とはならなかった。

道慶知子( 2−6・7−6・6−4)森田あゆみ

この日の森田は明らかに、いつもとは違っていた。ミスをするたびにイライラする仕草。いつも、穏和で動じない森田が、別人のように感情を表に出していた。

試合後の記者会見で、その"苛立ち"について報道陣から問われると、「いつもより、イライラしてしまい、そうゆう態度がマイナスになってしまった。道慶さんは自分から打ち込んでくるタイプではないので、自分が打って浅くなったボールなど、チャンスを逃さずに戦おうと思ったのに、今日はキレてしまった。自分が少しでも隙を見せたら相手はそこを狙ってくる。相手に有利な立場にさせてしまう。今後はそうゆうところが課題です。」

と、試合を振り返り、メンタル面での反省コメントばかりがこぼれた。

しかしまだまだ14歳、ベスト8とは立派である。1979年に大会がオープン化されて以来、堂々の最年少記録で8強入りと記録も更新した。森田は「今日の試合を考えると、ベスト8は嬉しいより、悔しい気持ちのほうが大きい。」とさらに上を狙えたことにがっかりしている様子だった。

初めてプロの大会に出場し、プロのボールに直面、並み居るお姉さん選手を破りベスト8。自らも「この大会に出て、自信がついた」と話す森田。今日の試合、敗れはしたが敗戦から学んだことはきっとたくさんあるだろう。

今後は、ジュニアの大会にプロの大会を交えて、活動していくという。現在中学三年生の森田だが、今のところの進路は通信教育というカタチをとりたいとのこと。今日でこの大会から姿を消しはしたが、来年・再来年・・・と間違いなく優勝候補になりえる存在となるであろう。

ちなみに、今いちばんしたいことは?の質問には「家に帰りたい」と笑って答え、14歳の素顔が垣間見えた。彼女の成長は今後もメディアの注目の的となるであろう...