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【MATCH REPORT】さいたまシティカップ 浦和 2−4 バイエルン

【MATCH REPORT】さいたまシティカップ 浦和 2−4 バイエルン

文●島崎英純
写真●足立雅史

親善試合とは思えぬ、熱気に満ちた空間

 試合開始からバイエルンの攻勢が続いた。クローゼ、ポドルスキ、シュヴァインシュタイガーらの攻撃的な選手が浦和陣内に殺到し、流麗なパス交換と効果的なドリブル突破で浦和守備陣を翻弄する。流れを断ち切れない浦和は守勢一方となり、全員が自陣に押し込まれた。そして15分、ゼ・ロベルトのパスを受けたクローゼが先制点をマーク。そして20分にはシュヴァインシュタイガーのループパスから抜け出したポドルスキが2点目を奪取する。浦和はヨーロッパの雄が仕掛ける組織的で個人力の高いサッカーに、なすすべがなかった。

 42分、横パスをカットされた浦和はバイエルンのカウンターに遭い、再びポドルスキにゴールを割られる。前半、ほとんど良い形をつくれなかった浦和。ここでエンゲルス監督が動いた。ハーフタイムを挟んで、システムを3−5−2から4−2−3−1にチェンジしたのだ。これで流れを引き寄せた浦和は徐々にバイエルンゴールへ迫る。そして56分、梅崎が追撃のゴールを決めると、62分にポドルスキのハットトリックを許しながらも攻撃力を緩めず、80分には阿部の豪快なオーバーヘッドで2点差に詰め寄った。

 シュート数はバイエルンの18に対して浦和は21。特に後半は局面での数的優位を常に保ち、バイエルンよりもボールポゼッション率で上回るなど、ACLチャンピオンチームのプライドを見せた浦和。親善試合ではあるが、両者は互いに持ち味を発揮し、埼玉スタジアムに詰め掛けた観衆にどよめきと歓声をもたらした。

 また浦和は、高橋、原口、そして梅崎やエスクデロらの若手有望選手がピッチに立ち、意欲溢れるプレーを披露してくれた。海外の強豪との遭遇は、そんな未来の主力選手たちに夢と希望、そして少しの自信を与えてくれたことだろう。

<浦和レッズ寸評>
5.5 GK 都築龍太 波状攻撃に遭い、苦しいゴールキーピングを強いられた
5.5 DF 坪井慶介 後半は慣れない右サイドバックに入ったが、ソツはなかった
5.0 DF 堀之内聖 猛攻を仕掛けられて苦しい体勢での防御を余儀なくされた
5.0 DF 堤 俊輔 守勢に回り、積極性を出せなかった。左サイドバックは良し
5.0 MF 平川忠亮 横パスを相手に奪われて、失点のきっかけを生んでしまった
6.0 MF 鈴木啓太 激しく走らされたが、スタミナは切れず。好機も生んだ
6.5 MF 阿部勇樹 守備も攻撃もチームで最も貢献。オーバーヘッドで得点
6.0 MF 相馬崇人 得意のドリブル突破で仕掛けて梅崎のゴールを生んだ
6.0 FW 梅崎 司 挑戦的な姿勢はバイエルン相手でも変わらず。意欲高い
5.0 FW エスクデロ・セルヒオ 闘志が空回りした印象がある。連携面でも課題が残る
4.5 FW エジミウソン ポストプレーが定まらず、攻撃を促進できず。厳しい
6.0 GK 山岸範宏 素晴らしい判断。的確なフィード。失点は残念だが……
6.5 DF 田中マルクス闘莉王 巧みなボールキープ、攻め上がりでチャンスを生んだ
6.0 MF 山田暢久 後半途中から右サイドバックに入り、攻撃を形成
6.5 MF 高橋峻希 果敢なドリブル突破、そしてシュートで自己主張
5.5 FW 原口元気 ワンツープレーは見事。もっとプレーに絡みたい
5.5 MF 内舘秀樹 難しい局面で守備的MFを任される。無難な出来

6.0 監督 エンゲルス後半、システムを4−2−3−1に代えて流れ生む

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