Aira Mitsuki(撮影:野原誠治)
 “6千分の1のシンデレラガール”として、昨年8月にインディーズでリリースしたシングル「カラフル・トーキョーサウンズ・No.9」から、今年3月に北京五輪へのリスペクトソング「チャイナ・ディスコティカ」でメジャー・デビューを果たしたAira Mitsuki。5月にタワーレコード限定でリリースしたシングル「Darling Wondering Staring / STAR FRUITS SURF RIDER」が新人では異例の初回出荷分で完売となり、先月23日に東京・六本木morph tokyoにて1日2公演開催した初ワンマンライブはチケットが完売する中、今月3日に待望のファーストアルバム「COPY」をリリースした。

――去年の5月のオーディションから、わずか3ヶ月後に「カラフル・トーキョーサウンズ・No.9」でデビューして1年が経ちましたが、すごく早いペースで進んでいるように思えるのですが、如何ですか?

Aira Mitsuki(以降、Aira):Airaもすごく早いペースで進んでいると思います。でも、1年経つまでは自分が今どこら辺にいて、どう歩いているのかというのが全然つかめなかったんですけど、1年経ってやっと慣れてきたみたいな。

――半年前の「チャイナ・ディスコティカ」リリース時よりも、かなり言葉を選んで話すようになりましたね。

Aira:そうですね、選ぶようになりました。何かを伝えようと思って一生懸命話しても、絶対に自分が思っている通りに伝わらないんですよ。それが哀しいので(笑)、ちょっと考えてから話そうかなと思って。

――この半年で、変わったと感じることはありますか?

Aira:去年にCDデビューしてから「チャイナ・ディスコティカ」ぐらいまでの半年って、自分ではあまり変わっていないような気がしているんですよ。でも「チャイナ・ディスコティカ」から今、アルバム「COPY」のリリースになって、すごく変わりましたね。アルバムを制作すると、自分と向き合うことがすごく多くなるんです。あと、今年の6月にライブの稼働がすごく多かったんですけど、全国各地まで応援に来てくれるファンの人達のありがたみを改めて感じました。

――自分自身の変化以外に、自分の音楽を聴いている人が増えてきたとか、周囲の反響が徐々に大きくなってきていると感じる場面はありますか?

Aira:やっぱり「チャイナ・ディスコティカ」までと、「チャイナ・ディスコティカ」からとでは、ライブでもお客さんの反応が全然違って。それまではMCをしても全然「シーン…」という感じだったんですけど、今はMCでAiraがしゃべっていても、全然Airaの声が聞こえないんじゃないか?というぐらい、ファンのみんなが「ヒュー!」とか言っているので、逆にしゃべるタイミングが無いみたいな。でも、それぐらいライブで盛り上がってくれるようになったり、良い方向に変わってきているというか。

――今年5月にタワーレコード限定でリリースしたシングル「Darling Wondering Staring / STAR FRUITS SURF RIDER」が初回出荷分で完売したり、8月の初ワンマンライブが完売したり、実感はありますか?

Aira:先月23日にmorphで初のワンマンライブをしたんですけど、完売しているのにまだ「欲しい」と言ってくれる人がいるのが自分でもビックリで。インストアイベントよりも、たくさんの人が来てくれるわけじゃないですか?今までそれだけたくさんの人がライブに来てくれたことが無いので、想像つかないですね。

――でも、そういう想像つかない感じが、楽しみだったりしないですか?

Aira:すごく楽しみです。応援しに来てくれているのか、見物に来たのか、みたいな(笑)。Airaも好きなアーティストとか、自分と音楽性が似ていれば、たまにライブに行ったりするんですけど、この間もDE DE MOUSEのライブに行ったら、自分のファンの人と会って「あ!Aira Mitsukiだ。前どうぞ」って譲られて。「ありがとうございます」と言ったら、周り全員ファンの人に取り囲まれてた、みたいな。自分が好きでやっているジャンルと、ファンの好きな音楽が一緒というのがすごく嬉しいなと思います。

――他のアーティストのライブを観に行く機会は増えましたか?

Aira:増えましたね、ファンの人が色々なアーティストのCDをプレゼントしてくれたり(笑)、そこから知ったアーティストもいたり。DJだったり、色々なアーティストの方がどういうパフォーマンスをするのかな?というのは、すごく興味深いです。

――ライブを観る以外にも、自分の引き出しを広げるために何か意識していることはありますか?

Aira:最初は、テクノとかエレクトロとかを聴いて、色々と勉強しようと思っていたんですけど、聴き始めたらハマりだして、趣味になってたみたいな。最初はプロデューサーのTerukadoさんに、ダフト・パンクとかジャスティスとか色々なアーティストのライブに連れて行ってもらうことが結構多かったんですけど、最近では一人で行きだしたり(笑)。

――一人でも行動できる方なんですね。

Aira:一人の行動は好きなんですよ。映画館とかも全然、一人で行くタイプです。一人で号泣しますもん!

――今年の夏はフェスを観に行ったりしましたか?

Aira:すっごく行きたかったんですけど、今年の夏は何もできなかったんですよ。フェスも行けないし、花火大会も行けないし、もう夏らしいことを何一つやっていなくて!スタジオに16時間こもってるみたいな一日。バーベキューとか一人でやっちゃうと寂しいですからね(笑)。一人でディズニーランドとか行きたいんですけど、みんなに「やめときな」って言われて(笑)。