3分でわかる「SLAM DUNK」
2008年09月08日10時13分 / 提供:Techinsight Japan
9月18日、テレビ朝日系で「アメトーーク!」のスペシャル番組が放送される。レギュラー放送では○○芸人といった“括りトーク”が好評となっているが、このスペシャルでの目玉企画は“SLAM DUNK(スラムダンク)芸人”だ。連載終了から12年が過ぎた今も色褪せない名作漫画、スラムダンク。この作品を一度でも目にしたことがあるのなら、記憶に刻み付けられた場面が一つや二つあるだろう。
中学時代にフラれ続けた不良「桜木花道」。湘北高校に入学してすぐに一目惚れしたのはバスケ部キャプテン、「赤木剛憲」の妹、「晴子」だった。晴子に好かれたいがためにバスケを始めた花道だが、元々の運動能力の高さと、晴子の片思いの相手にして超高校級プレイヤーである「流川楓」らの刺激によってバスケの魅力に取り付かれていく。陵南高校との練習試合によって完全にバスケに目覚める花道。入院していたPG(ポイントガード)「宮城リョータ」も復活し、湘北バスケ部の未来は揚々たるものに見えた。
そこにリョータの入院のきっかけとなった「三井寿」が立ちはだかる。三井は中学時代はMVPを取ったほどの選手だったが、負傷でバスケ部に顔を出さなくなり、転落の一途をたどっていた。しかし胸の底ではバスケへの情熱を捨てきれずにいて、それを暴力事件という形で爆発させる。花道に流川、リョータらが応戦するも、一人、また一人倒されていく部員たち。大会出場など吹き飛んでしまうほどの暴力事件の現場に、バスケ部監督「安西光義」が現れた。三井は恩師・安西に向かってバスケがしたいと吐露、安西はじめバスケ部はこれを受け入れる。花道の不良仲間「水戸洋平」の機転で処分をまぬかれたバスケ部は、三井を加えて新たなスタートを切った。
ストーリーらしいストーリーはここまで。これ以降はインターハイに向けて練習練習、試合試合で作品が展開されていく。しかしそこに従来のスポーツ漫画のような退屈さはない。花道の成長と周囲の人間の熱意に急かされ、読者は次々とページをめくってしまうのだ。結論を言うと、湘北バスケ部はインターハイ出場を果たすも3回戦で敗退。2回戦の、バスケ漫画としての山場ともいえる山王工業戦で燃え尽きてしまった形だ。しかし唐突に終わった感はなく、描ききっての終焉であることはひしひしと伝わってくる。“俺たちの戦いはこれからだ”のベストの形といってもいいかもしれない。
この作品は名台詞であふれている。安西の「あきらめたらそこで試合終了だよ」(8巻P145)や綾南のスーパープレイヤー「仙道彰」の「まだあわてるような時間じゃない」(19巻P156)などは、元ネタを知らずとも台詞だけは知っている人も多いだろう。そのどれもが特別な言葉を使っているわけではないのだが、読む者の心に染み入るものばかり。特にさまざまな場面で出てくる「オレたちは強い」は、世代、性別を超えて、多くの人の背中を押してきたことだろう。
連載当時、部活に燃えていた少年少女も今は軒並み30代。日常に忙殺され、あの頃の情熱を失いつつある人も少なくはないのではないか。思い通りにいかないこともあるだろう。昔を懐かしんでため息をつくこともあるだろう。そんな時こそこの作品をもう一度読み返してほしい。「君たちは強い」という安西の台詞から、日常に立ち向かえる力をもらえるはずだ。
蛇足ではあるが、私が考えるこの作品のキーパーソンは洋平だ。主要人物ではないものの、要所要所でいい働きをする。大人になってから読み返すと、花道のひたむきさよりも洋平の達観さに心惹かれてしまう。叶うならば彼を中心に据えたスピンオフ作品を読んでみたい。
(編集部 三浦ヨーコ)
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ストーリーらしいストーリーはここまで。これ以降はインターハイに向けて練習練習、試合試合で作品が展開されていく。しかしそこに従来のスポーツ漫画のような退屈さはない。花道の成長と周囲の人間の熱意に急かされ、読者は次々とページをめくってしまうのだ。結論を言うと、湘北バスケ部はインターハイ出場を果たすも3回戦で敗退。2回戦の、バスケ漫画としての山場ともいえる山王工業戦で燃え尽きてしまった形だ。しかし唐突に終わった感はなく、描ききっての終焉であることはひしひしと伝わってくる。“俺たちの戦いはこれからだ”のベストの形といってもいいかもしれない。
この作品は名台詞であふれている。安西の「あきらめたらそこで試合終了だよ」(8巻P145)や綾南のスーパープレイヤー「仙道彰」の「まだあわてるような時間じゃない」(19巻P156)などは、元ネタを知らずとも台詞だけは知っている人も多いだろう。そのどれもが特別な言葉を使っているわけではないのだが、読む者の心に染み入るものばかり。特にさまざまな場面で出てくる「オレたちは強い」は、世代、性別を超えて、多くの人の背中を押してきたことだろう。
連載当時、部活に燃えていた少年少女も今は軒並み30代。日常に忙殺され、あの頃の情熱を失いつつある人も少なくはないのではないか。思い通りにいかないこともあるだろう。昔を懐かしんでため息をつくこともあるだろう。そんな時こそこの作品をもう一度読み返してほしい。「君たちは強い」という安西の台詞から、日常に立ち向かえる力をもらえるはずだ。
蛇足ではあるが、私が考えるこの作品のキーパーソンは洋平だ。主要人物ではないものの、要所要所でいい働きをする。大人になってから読み返すと、花道のひたむきさよりも洋平の達観さに心惹かれてしまう。叶うならば彼を中心に据えたスピンオフ作品を読んでみたい。
(編集部 三浦ヨーコ)
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