アニメ化発表のわずか2週間後、制作中止が発表された「となりの801ちゃん」。以前から気になっていた作品だったが、これをきっかけに目を通してみた。

 オタクサラリーマンの「チベ」君が付き合っているのは、どんなオタク話も笑顔で聞いてくれる「801(ヤオイ)」ちゃん。それもそのはず実は彼女もオタクで、しかも生半可なものではない“腐女子”だったのだ。ガン種に萌え、テニミュに萌え、自ら同人誌も制作する801ちゃんを生温かく見守るチベ君。妄想の暴走、スーツ強要などたびたび腐女子被害に遭いながらも、801ちゃんとの“オタップル”ライフを満喫している。

 ご存知の人も多いだろうが、この漫画は実話を基にしたものだ。作者である小島アジコ氏(作中のチベ君)のブログの4コマ漫画部分を抜き出して描きおろしを大量に投入し、コミックスとしては3巻まで発売されている。少女漫画誌・別冊フレンドでは仁氏の画によるスピンオフ作品「となりの801ちゃん 腐女子的高校生活」が連載中だ。すでに実写ドラマDVDやドラマCDなどのメディアミックス展開もされていて、アニメ化の発表は待ってましたの声が大きかった。それなのに、急転直下の中止発表。理由は明らかにされておらず、ネットでもありきたりの噂しか流れていない。

 この状況に小島氏は恨み言の一つも漏らさず、逆にアニメ化中止をネタにした自虐4コマを描きおろした。さすがチベ君、筋金入りの受け体質だ。

 腐女子=二次元ホモ好き、といったイメージばかりが先行してしまっているが、801ちゃんは生身のチベ君にも萌える。彼氏に萌えるという感情を理解できない人もいるかもしれないが、それは確かに存在するのだ。萌えるから好き、というのではなく、好きになった相手にたまたま萌え要素がある、といえばいいだろうか。恋した相手にさらに萌えるというのは、誰もが味わえることではない。801ちゃんは幸せ者だ。

 腐女子がもっとも恐れているのは、自分が腐女子だと周囲にバレること。中でも“彼氏バレ”はそれが致命傷となって恋を終わらせるかもしれないという恐怖となってまとわりつく。その恐怖から逃れ、のびのびと“中身”を出せる801ちゃんを羨ましく思う腐女子も多いだろう。しかも結婚までしてしまったのだから、801ちゃんは本当に幸せ者だ。

 801ちゃんのなにが羨ましいって、チベ君の存在だ。彼女の趣味に口出ししない寛容さと、いつでもスーツを着てくれる柔軟さ。実は意外とカッコイイのに眼鏡+ダサ服。ヘタレ。ダメエリート。なんということだ、萌えポイントが多すぎるではないか。久しぶりに萌える漫画キャラ(実在の人物ではあるが)に出会った私は、始終ニヤニヤしながらページをめくっていた。キモくてすみません。

(編集部 三浦ヨーコ)


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