みじめな「アル中」体験者断酒実践論(その4)=依存症の親をもったときにできること
2008年09月02日11時38分 / 提供:PJ
みじめな「アル中」体験者断酒実践論(その3=4月25日・回復過程の心理状態)につづく。
《私のこと:酒とタバコは20年間、やめているが何一つこれといった事は、子供にしていない。別れた子どもとの交流もない。風のうわさを聞く程度です。子供の小学校時代の思い出は「昼間から酒飲んで家内をいじめている」だけの自分しかない。その家内も、実家に逃げってしまつて、子供と暮らしている。》
おやじがアルコール依存症、いわゆるアル中だから、その子供は大酒を飲む。「大酒飲みの子は大酒を飲む」。確かに私の父親は大酒飲みだった。この好ましくない「連鎖」を断ち切る事ができるのは親しかいない。自分の場合「今の自分はだめなのだ。父親がいけないのだ、と思っているうちはこの連鎖は断ち切れません」でした。自分の親を悪者してはいけない。それなら、この連鎖を断ち切ろうと断酒生活何年後かに気付き始めて、挑戦しているうちに20年たっていた。アル中は「世代間連鎖」の典型的な例だと言われているらしい。
私が実行していること。「できることからやってみよう」
◎親が断酒するのがなんと言っても一番先
◎奥さんにやさしくするー子供が安心する
◎奥さんも明るくするー子供が安心する
◎子供に対して威張らないー威張ると子供が心配する
◎夫婦仲を良くする、子供にそう感じさせる
◎子供にあいさつをする
◎子供と短い会話ができるようにする
◎子供の話を聞く、受け止める努力をする
◎何かいい機会をとらえて、子供と飲酒時代の話をしてみる
◎待つ、忍耐強く待つー奥さんも子供も、急に明るくはならないかも知れませんが「おれが酒をやめているのにその暗い顔は何だ!」怒らないことです。−我慢、そして我慢、それあるのみ。
下記の記事は先日来たメールなのですが、相談の中で一番深刻な問題であったので配信します。先方からは許可を取っています、参考になれば・・・
「はじめまして長戸さん 連載中の「みじめなアル中」読ませてもらいました。どうしたら長戸さんのように前向きに進めるのかアドバイスを頂きたくメールをさせていただきました」
「父の近況ですが、今週一般病棟へ移りましたが、またトラブルがあったみたいで、また面会出来ない個室に移動です。医師の話ではコルサコフ症候群と言われました。アルコール依存症と同じく完治はない病状みたいです。病院では3カ月で退院してもらうと言われました。しかも一度目からの6月からなので今月末には退院しないといけないようです。9日に医師と会い、今後の事を話してきます」
「本人がアルコールを辞める意思もないので、アルコール依存症専門病院への入院も無理、本人の意思も確認出来ず、断酒会への入会も厳しいです。長戸さんとお会いして今後の対応を相談したいと思っていましたが、どうしたらいいのか、何をお話していいのかわかりません」
この男性の心の叫びはこうでなかったか?「お父さん!なんでそうなるの! 昔のおとうさんに戻ってよ! 僕たちをここまで育ててくれたじゃないの! おとうさんをずーと、ずーと好きなんだけど、今のおとさんは好きになれない。家族みんなで悩んでいます。病院に入っている間は、僕たちのつかの間の幸せが戻ってくるの! 僕は情けない。気持ちがいつも暗雲が垂れさがっていて晴れない。家族の病気です。医師に相談しても自分の気持ちは晴れるがどうしようもない。お父さん! これ以上酒を飲むと死んでしまうよ! お父さんのためにみんなが不幸です。死んでください! 家に帰ってきたことを想像すると気が狂いそうです。ナントかして・・・」と。
でも、お母さんがかわいそうです。あんたら夫婦やろ・・・と! 悪たれをついても治りません。かと言っても、時期が来るのを待っている事もできません。父上が死んでいきます。医師の気持ちは断酒後分かるのであって、今の治療になりません。断酒会に通う以前の問題だと思います。医師は対応はできても治療はできない。薬もない、薬でアル中は治らない。アル中の危険な状態は空腹にさせない事です。おいしい肉類、お父さんが一番好きなものを食べさせませんか! お母さんが一番知っているでしょう。飲むことを食べることで変えていきましょう。そういう家庭環境を作りましょう。疲れきっているお父さんの身体をまず正常に戻す 努力を最後にしませんか?
退院されることを歓迎するのです。大いに歓迎すことです。お父さんを変えようと思ったら、まず、自分を変えなくては、家庭環境を変えなくては。家族中でお父さんを目覚めさせようじゃありませんか? 状態が良ければ父との面会もできそうです、とありますがお父さんには通じません。一時は理解できるのですが、その時だけで記憶に残りません。
絶えず酒に飢えているのがアル中です。家庭内暴力はおろか、酒を飲むためなら、殺人でもします。気の狂った動物です。最近の親子で撮った写真が一番効き目があります。たぶんお父さんは情にもろいところがありますから、夜寝る前とか、孫の写真とかには弱い。
多言より一枚の写真です。孫の次はお母さんの写真です。二人で楽しく一緒にいる写真があれば効果的です。もう一つ助言するなら、面会時間は、早めに切り上げて、帰る事です。お父さんは貴方がたと話していたいんですが、そうはさせない戦術がなくては、有効に面会時間を使えません。お父さんがかわいそうでも、打撃と刺激を与えるべきです。それが好結果を生むのです。
アル中と精神障害、独房生活2年半の体験から、学んだ教訓でしょうか。お父さんのためにそうしてあげてください。相手は出たくて、飲みたくて、必死なんです。お父さんはさみしがり屋ですから、そして清潔好きですから、そしてわがままですから、入院中の悲哀をあじあわせてください。いかに家庭が良いものかを知れせるのです。決して相手のペースに乗らない決断が要求されるのです。心を鬼にして頑張ることを望みます。
薬の影響で言葉もぎこちない状態らしいですが、医師の常とう手段で、薬で思考を止めてしまいます。ふぬけ人間にします。Tさん! そんな父を見てかわいそうだと思いませんか。家に連れ帰っても薬が切れてくると元の父に戻りますが、思考能力はだんだん日増しに落ちていくのです。思考能力が落ちてくると、酒が飲みたさに殺人の罪を犯す人が多い。最後は植物人間に必ずなります。そして、死を迎えます。その時になって、薬を飲ませなかったら良かったと反省しても遅いのです。
私は三重県にいられなくなり、人に迷惑ばかりかけているものだから、広島に逃げて行きました。お父さんはまだ良いです。息子、お嫁さんが協力してくれるから。姉も、妹も、親せきからも見放されて、毛嫌いされていました。妻と2人だけで、だれも親せきの居ない広島に行きました。
その話は掲載済みの「みじめなアル中」に連載されていますから、暇な時にでも読んでください。
お父さんのために薬だけは飲ませないようにしてください。家に帰ってからも、薬が切れてくると酒を欲しがります。酒が欲しいと記憶に残っている間はまだ救えるのですが、薬を続けていると半年で、廃物人間に必ずなります。会話が成立しなくなります。家庭の皆さまの温かい愛情を期待します。
その後、Tさんからメールが届きました。
「こんにちは 長戸さん。土曜、父に会ってきました。薬でおとなしくなっていて、薬の影響で言葉もぎこちない状態でした。 医師とも話しましたが、コルサコフ症候群と言われました。来月初めには退院しないといけないです」
「今の状態ではアルコール専門病院には入院は無理で、違う精神病院に入院か、母が仕事を辞めて自宅で一緒に生活するか、です。自宅に戻っても薬を飲んでいればおとなしく生活出来ると医師は言いますが、薬を飲まなくなり、アルコールを求めはしないか、心配です」
【つづく】
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アルコール依存症について、私の電話番号(090−3589−2757)へ。お気軽にどうぞ。
《私のこと:酒とタバコは20年間、やめているが何一つこれといった事は、子供にしていない。別れた子どもとの交流もない。風のうわさを聞く程度です。子供の小学校時代の思い出は「昼間から酒飲んで家内をいじめている」だけの自分しかない。その家内も、実家に逃げってしまつて、子供と暮らしている。》
おやじがアルコール依存症、いわゆるアル中だから、その子供は大酒を飲む。「大酒飲みの子は大酒を飲む」。確かに私の父親は大酒飲みだった。この好ましくない「連鎖」を断ち切る事ができるのは親しかいない。自分の場合「今の自分はだめなのだ。父親がいけないのだ、と思っているうちはこの連鎖は断ち切れません」でした。自分の親を悪者してはいけない。それなら、この連鎖を断ち切ろうと断酒生活何年後かに気付き始めて、挑戦しているうちに20年たっていた。アル中は「世代間連鎖」の典型的な例だと言われているらしい。
私が実行していること。「できることからやってみよう」
◎親が断酒するのがなんと言っても一番先
◎奥さんにやさしくするー子供が安心する
◎奥さんも明るくするー子供が安心する
◎子供に対して威張らないー威張ると子供が心配する
◎夫婦仲を良くする、子供にそう感じさせる
◎子供にあいさつをする
◎子供と短い会話ができるようにする
◎子供の話を聞く、受け止める努力をする
◎何かいい機会をとらえて、子供と飲酒時代の話をしてみる
◎待つ、忍耐強く待つー奥さんも子供も、急に明るくはならないかも知れませんが「おれが酒をやめているのにその暗い顔は何だ!」怒らないことです。−我慢、そして我慢、それあるのみ。
下記の記事は先日来たメールなのですが、相談の中で一番深刻な問題であったので配信します。先方からは許可を取っています、参考になれば・・・
「はじめまして長戸さん 連載中の「みじめなアル中」読ませてもらいました。どうしたら長戸さんのように前向きに進めるのかアドバイスを頂きたくメールをさせていただきました」
「父の近況ですが、今週一般病棟へ移りましたが、またトラブルがあったみたいで、また面会出来ない個室に移動です。医師の話ではコルサコフ症候群と言われました。アルコール依存症と同じく完治はない病状みたいです。病院では3カ月で退院してもらうと言われました。しかも一度目からの6月からなので今月末には退院しないといけないようです。9日に医師と会い、今後の事を話してきます」
「本人がアルコールを辞める意思もないので、アルコール依存症専門病院への入院も無理、本人の意思も確認出来ず、断酒会への入会も厳しいです。長戸さんとお会いして今後の対応を相談したいと思っていましたが、どうしたらいいのか、何をお話していいのかわかりません」
この男性の心の叫びはこうでなかったか?「お父さん!なんでそうなるの! 昔のおとうさんに戻ってよ! 僕たちをここまで育ててくれたじゃないの! おとうさんをずーと、ずーと好きなんだけど、今のおとさんは好きになれない。家族みんなで悩んでいます。病院に入っている間は、僕たちのつかの間の幸せが戻ってくるの! 僕は情けない。気持ちがいつも暗雲が垂れさがっていて晴れない。家族の病気です。医師に相談しても自分の気持ちは晴れるがどうしようもない。お父さん! これ以上酒を飲むと死んでしまうよ! お父さんのためにみんなが不幸です。死んでください! 家に帰ってきたことを想像すると気が狂いそうです。ナントかして・・・」と。
でも、お母さんがかわいそうです。あんたら夫婦やろ・・・と! 悪たれをついても治りません。かと言っても、時期が来るのを待っている事もできません。父上が死んでいきます。医師の気持ちは断酒後分かるのであって、今の治療になりません。断酒会に通う以前の問題だと思います。医師は対応はできても治療はできない。薬もない、薬でアル中は治らない。アル中の危険な状態は空腹にさせない事です。おいしい肉類、お父さんが一番好きなものを食べさせませんか! お母さんが一番知っているでしょう。飲むことを食べることで変えていきましょう。そういう家庭環境を作りましょう。疲れきっているお父さんの身体をまず正常に戻す 努力を最後にしませんか?
退院されることを歓迎するのです。大いに歓迎すことです。お父さんを変えようと思ったら、まず、自分を変えなくては、家庭環境を変えなくては。家族中でお父さんを目覚めさせようじゃありませんか? 状態が良ければ父との面会もできそうです、とありますがお父さんには通じません。一時は理解できるのですが、その時だけで記憶に残りません。
絶えず酒に飢えているのがアル中です。家庭内暴力はおろか、酒を飲むためなら、殺人でもします。気の狂った動物です。最近の親子で撮った写真が一番効き目があります。たぶんお父さんは情にもろいところがありますから、夜寝る前とか、孫の写真とかには弱い。
多言より一枚の写真です。孫の次はお母さんの写真です。二人で楽しく一緒にいる写真があれば効果的です。もう一つ助言するなら、面会時間は、早めに切り上げて、帰る事です。お父さんは貴方がたと話していたいんですが、そうはさせない戦術がなくては、有効に面会時間を使えません。お父さんがかわいそうでも、打撃と刺激を与えるべきです。それが好結果を生むのです。
アル中と精神障害、独房生活2年半の体験から、学んだ教訓でしょうか。お父さんのためにそうしてあげてください。相手は出たくて、飲みたくて、必死なんです。お父さんはさみしがり屋ですから、そして清潔好きですから、そしてわがままですから、入院中の悲哀をあじあわせてください。いかに家庭が良いものかを知れせるのです。決して相手のペースに乗らない決断が要求されるのです。心を鬼にして頑張ることを望みます。
薬の影響で言葉もぎこちない状態らしいですが、医師の常とう手段で、薬で思考を止めてしまいます。ふぬけ人間にします。Tさん! そんな父を見てかわいそうだと思いませんか。家に連れ帰っても薬が切れてくると元の父に戻りますが、思考能力はだんだん日増しに落ちていくのです。思考能力が落ちてくると、酒が飲みたさに殺人の罪を犯す人が多い。最後は植物人間に必ずなります。そして、死を迎えます。その時になって、薬を飲ませなかったら良かったと反省しても遅いのです。
私は三重県にいられなくなり、人に迷惑ばかりかけているものだから、広島に逃げて行きました。お父さんはまだ良いです。息子、お嫁さんが協力してくれるから。姉も、妹も、親せきからも見放されて、毛嫌いされていました。妻と2人だけで、だれも親せきの居ない広島に行きました。
その話は掲載済みの「みじめなアル中」に連載されていますから、暇な時にでも読んでください。
お父さんのために薬だけは飲ませないようにしてください。家に帰ってからも、薬が切れてくると酒を欲しがります。酒が欲しいと記憶に残っている間はまだ救えるのですが、薬を続けていると半年で、廃物人間に必ずなります。会話が成立しなくなります。家庭の皆さまの温かい愛情を期待します。
その後、Tさんからメールが届きました。
「こんにちは 長戸さん。土曜、父に会ってきました。薬でおとなしくなっていて、薬の影響で言葉もぎこちない状態でした。 医師とも話しましたが、コルサコフ症候群と言われました。来月初めには退院しないといけないです」
「今の状態ではアルコール専門病院には入院は無理で、違う精神病院に入院か、母が仕事を辞めて自宅で一緒に生活するか、です。自宅に戻っても薬を飲んでいればおとなしく生活出来ると医師は言いますが、薬を飲まなくなり、アルコールを求めはしないか、心配です」
【つづく】
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 長戸 稔
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