『ダークナイト』意外な日米格差 日本の興収は全米の3%程度に!?
2008年08月19日16時00分 / 提供:日刊サイゾー
『ダークナイト』が全米で大変なことになっている。先月18日に公開され、まずはオープニング3日間で1億5500万ドル(約170億円)という凄まじい興収を記録。『スパイダーマン3』(3日間で1億5100万ドル)を抜いて歴代オープニング記録保持者となった。その後も、5日目で2億ドルに到達して『パイレーツ・オブ・カリビアン2』(8日目で2億ドル到達)を蹴散らした。3億ドル、4億ドル到達も歴代最速で、今や『スター・ウォーズ』の興収(約4 億6100万ドル)に迫り、これを引きずり下ろして『タイタニック』(約6億ドル)に次ぐ史上第2位の地位を得ようとしているのである。
『ダークナイト』は、新生バットマンシリーズの2作目にあたる。1作目『バットマン・ビギンズ』(05年)に続いてメガホンを取ったクリストファー・ノーラン監督の確かな演出もさることながら、ジョーカー役のヒース・レジャーの伝説的な演技が語りぐさとなっている。レジャーは不幸にも今年の1 月に急死したが、故人にしてアカデミー賞を受賞する可能性もかなり高いと予測されている。目下、全米興収ランキングでは4週連続の首位。毎週のように首位が入れ替わる全米映画市場において、4週に渡ってトップの座をキープしたのは『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』以来実に4年7カ月ぶりのことである。
さて、この『ダークナイト』だが、8月9日に日本でも公開された。国内の映画ファンの期待は高く、前売り券も良く売れていたが、オープニング2日間の成績は動員24万8167人、興収3億3318万4700円(先行上映の数字を含む)。実はこの成績、前作『バットマン・ビギンズ』(興収14.1億円)の114%にすぎない。『バットマン・ビギンズ』は渡辺謙が出演していたこともあって、興行では案外健闘した印象なのだが、『ダークナイト』の最終的な興収はこれを下回る可能性が高い。
全米では、最終的には5億ドル(550億円)近辺の興収が見込まれているから、何と日本ではそのたった3%以下しか稼げない計算になる。『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『スパイダーマン』『ハリー・ポッター』などのフランチャイズ映画が、日本市場で全米興収の20〜30%に匹敵する成績を上げていることからすると、何とも寂しい数字である。
『バットマン』シリーズの通算6作目となる『ダークナイト』では、タイトルから『バットマン』の文字が消された。それでも日本では、相変わらず商売が難しいシリーズであることに変わりはない。ある意味『ダークナイト』は、『日本では当たらなかった』と言うよりは、『全米で異常なまでに当たってしまった』と言うべきなのかも知れない。
(eiga.com編集長・駒井尚文)
画像:『ダークナイト』/TM &(c) DC Comics (c) 2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
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『バットマン』シリーズの通算6作目となる『ダークナイト』では、タイトルから『バットマン』の文字が消された。それでも日本では、相変わらず商売が難しいシリーズであることに変わりはない。ある意味『ダークナイト』は、『日本では当たらなかった』と言うよりは、『全米で異常なまでに当たってしまった』と言うべきなのかも知れない。
(eiga.com編集長・駒井尚文)
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