秋葉原無差別殺傷事件は6月8日に起きた。
2ヶ月が過ぎ、次々と起こる事件に記憶も薄れていきそうだが、加藤容疑者を取り押さえた荻野尚巡査部長(41)が当時の状況や心境を告白。警察官の命がけの格闘で事件の拡大が防がれた事が再認識される。

2008年6月8日に起きた、秋葉原無差別殺傷事件では、加藤智大(25)容疑者はトラックで歩行者天国に突っ込んで人を跳ねた後、トラックから降りて次々と人を刺しながら走っていた。
中央通りで追いかけてきた警察官にナイフで襲い掛かり、警察官は警棒で応戦、警棒があたると加藤容疑者は脇道に逃げ込み、シャッターを背にナイフをかまえるが、警察官が銃を抜いて
「おとなしくしろ」
と叫ぶと座り込み、警察官が覆い被さるようにして身柄を確保した。

この時、勇敢に加藤容疑者を追いかけ確保に至ったのは
荻野尚巡査部長(41)である。

2ヶ月が過ぎ、荻野巡査部長が当時を振り返って語る。

2008/8/16の西日本新聞によると、
荻野巡査部長は当時の心境を警視庁職員向けの部内誌「自警」で明らかにした。
当日は現場の交差点から約100m東の秋葉原交番で勤務中、「ドーン」という音がしたのに気づき駆け出した。

「何も分からない状況の中、現場に到着すると、人がたくさん倒れており、『サリン事件か』『テロか』などといろんなことが頭をよぎった」という。

ナイフで人を刺して逃げた加藤容疑者に追いつき、警防をふりあげて対峙。
「やるかやられるか」という緊張感の中で
「絶対に捕まえてやる。自分がやるしかない」という気持ちだけはあった。しかし一方で、
「自分も刺されるのではないか。と瞬間的ですが思った事も事実」
と命がけの追跡中の心理状態を明かしている。

みごと、加藤容疑者を確保した荻野巡査部長は
「たまたま現場に居合わせ、警官としてやるべきことをやっただけ」
と語っているが、加藤容疑者との格闘で、荻野巡査部長の耐刃防護衣には、内側の金属板に達するほどの傷がついていた。まさに命がけである。

命がけの格闘の後で家族への配慮も忘れない。心配しないように、事件の事には触れずに
「仕事で遅くなるとだけ連絡した」
ということだ。
帰宅すると
ニュースで事情を知った妻は
「無事でよかった」と話し
子ども達には
「お父さんかっこよかったよ」
と言われたという。

もし、あそこで加藤容疑者ほ確保していなかったら、どこまで被害が拡大したかわからない。
いくら仕事とはいえ、命がけで市民を守ってくれた「ヒーロー」ではないだろうか。

警察官の不祥事も報道され、信頼がゆらぐ現状もあるが、大部分は荻野巡査部長のような警察官が安全を守ってくれているのだと信じたい。

(編集部:TAKESHI)

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