今オフのチェルシー移籍が取り沙汰されるブラジル代表FWロビーニョだが、高額の移籍金を要求するレアル・マドリーの態度に変化は見られず、去就問題は長期化しそうだ。

 今オフ、ロビーニョ獲得の希望を明言し続けたチェルシーに対し、レアル側は3500万ポンド(約72億円)を要求。チェルシー側が提示する2500万ポンド(51億円)のオファーをはるかに上回る額で、両クラブ間の交渉は暗礁に乗り上げた状態だ。

 この状況に、イングランドでの新たな挑戦を望むロビーニョも不快感を露にするなど、状況は混迷を極めている。それでも、ロビーニョの代理人を務めるワグネル・リベイロは、チェルシー移籍はまだ諦めていないと語っている。

「現状を打破するために、出来ることは何でもするつもりだ。チェルシーもそれを望んでいるからね。ただ、彼らがレアルの要求額を支払うことはあり得ない。昨今の移籍マーケットの状況を考えれば、レアルが提示する額は高すぎると言わざるを得ないね」

 元ブラジル代表監督のルイス・フェリペ・スコラーリを招聘し、タイトル奪還を目指すチェルシー。新チームの目玉としてロビーニョ獲得に動き続けているが、現時点で獲得には至っておらず、金額麺で折り合いがつかない場合は、獲得を見送る可能性も示唆している。ロマン・アブラモビッチのオーナー就任以来、高額の移籍金でスター選手を獲得し続けたチェルシーが、補強戦略における岐路に立たされているのかもしれない。