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毎日新聞の真の敵は、新聞業界なのではないか

2008年08月14日07時02分 / 提供:POLAR BEAR BLOG

POLAR BEAR BLOG
しつこいようですが毎日新聞・WaiWai 問題です。ネット世論の攻撃が収まらず、「毎日jp」の閉鎖まで考えている、という報道まで出ています:

毎日新聞、反発を受けてオンライン版「毎日jp」の閉鎖を検討 (Technobahn)

この真偽は別にして(実は反論もあったようです)、
 
毎日新聞の営業関係者によると、事態が一向に沈静化しないことに関して、ここにきて上層部の間においても問題の余波を懸念する動きが拡大。しかし、6月28 日には社として正式な謝罪を行い、関係者の処分を含む対応策の発表は行ったということもあり、この上、何ができるのか対応策には苦慮しているとしている。

同じ関係者は「WaiWai」の一コーナーの問題がここまで大問題化した背景には反毎日的世論を形成しようとする敵対勢力の存在があるといった陰謀説も社内ではまことしやかに噂されているとも述べた。

と、陰謀論まで囁かれているとのこと。敵対勢力が何かは具体的に書かれていませんが、恐らく他の新聞社だと言いたいのでしょう。だとしたら、「他の新聞社が毎日新聞の息の根を止めようとしている」というのはあながち誤った考え方ではないと思います――ただしそれは「裏で読売・朝日が手を引いている」といった意味ではなく、新聞業界全体の(意図的な)無関心が、結果的に毎日新聞にとってマイナスになってゆくと思うのです。

この件については、「2ちゃんねる住民」達が異常なほどの調査能力を発揮していることが以前から指摘されています。最近も、図書館に保管されていたマイクロフィルムを調べ、紙媒体時代から毎日新聞が醜態を晒していた事実を掴むということまで行われました:

毎日変態記事問題の新たな火種 (新小児科医のつぶやき)

まさしくどちらが「ジャーナリズム」を具現化しているのか分からない状態になってきました。新聞や雑誌が従来型のジャーナリズムだとすれば、ネットを通じて不特定多数の人々によって行われるそれは「ソーシャルジャーナリズム」といったところでしょうか(「市民ジャーナリズム」というと、別物になってしまいますし)。

こうしたソーシャルジャーナリズム(仮)の動きに対しては、「しつこい」「一歩間違えれば危険なことになりかねない」といった批判もあります。実際、「電凸」などといった行為に対しては慎重な評価が必要でしょう。さらに中国や韓国では、ネットによる抗議活動がエスカレートした結果、ささいな行為に対して過剰な制裁が行われる「魔女狩り」的な状況まで出現することがあると聞きます。今回の一件も、このままでは関係者の自宅まで暴かれるといったレベルにまで加熱する危険があるのではないでしょうか(既に行われているような気もしますが)。

しかしそれだからといって、「やっぱりネット住民は危険だ」と一方的に非難するのは間違いだと思います。彼らの活動の原点は、「問題をうやむやにさせたくない」という思いでしょう。従来であれば、そういった思いはジャーナリズムによって解決されたはずです。しかし今回(あるいは過去の同様な事例――例えば事件の当事者が新聞業界に影響力を持つ人物・企業だったため、追及の手が緩むとか)、他の新聞社が黙殺を決め込んでいるために、ぽっかりと穴があいたような状態になっているのではないでしょうか。その真空を埋めるために出てきたのが、従来であればメディアから情報を受けるだけだった人々(そしてネットによって連帯が可能になった人々)による「ソーシャルジャーナリズム」なのではないかと思います。

なぜ新聞業界が黙殺しているのか。上杉隆さんの『ジャーナリズム崩壊』を読むと、新聞業界が身内に甘いのは今に始まったことではないことが分かりますが、佐々木俊尚さんは最近注目を集めた記事(毎日新聞社内で何が起きているのか)で

この事件のマスメディアでの報道が少なく、扱いも小さいのは、「同じマスコミ仲間を守ろう」というような身びいきからではない。この記者も言うように、不安におびえているだけなのだ。

と指摘されています。よく分からないから頭をかがめてやり過ごそう、そうすれば嵐は過ぎるはずだ、という態度なのかもしれません。 続きを読む
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