リアルな音を再現する飽くなき挑戦 オーディオの魅力
今回のテーマ:オーディオ
よりよい音を求め、マニアックな改造に熱中するオーディオファンたち。アナログからデジタルへの変遷にはたくさんのドラマがあった。リアルな音の再現性は、今、どこまで進歩しているのだろうか?

人類史上、初めて「音」が記録されたのは今から約130年前、エジソンの蓄音機だった。その後レコードからCDというように「音」の世界においてもアナログがデジタルに置き換わる時代の潮流を迎え、今に至る。「AV族」(※1)や「ピュア族」(※2)といった派閥がいくつも存在するオーディオファンの世界。嗜好が異なっていても、ファンが求めるものは「音の感動」である。今でも多くのエンジニアの心をとらえるオーディオの魅力とは?
今回は数少ないオーディオコンサルタントとして、長きにわたりご活躍されている加銅氏を取材。氏は戦前から現在まで、オーディオ技術の進歩やブームを見つめ続けてきた。実は近年、真空管アンプ(※5)が世界的にひそかなブームとなっている。これは技術の進歩といったデジタル化だけではいまだ実現できない「心地よい音」のヒントのひとつかもしれない。多くのファンを惹きつけるオーディオの魅力について、専門家の立場から昔懐かしいエピソードを交えながら語っていただいた。


■Q:このお仕事に就いたきっかけは?
昔から機械が好きだったことでしょうね。私は戦前の生まれなので、小さいころは飛行機の整備兵になりたかったんです。でも日本は戦争に負けて飛行機が作れなくなった。それで機械への興味から電子工作に熱中するようになりましてね。当時、電子工作といえばNHKが出版していた『ラジオ技術教科書』(※6)くらいしかなくて、私もこの教科書でたくさん勉強しました。そのうちアンプ(※7)に挑戦するようになりましてね。初めて作ったアンプはメタルチューブを使ったものでかなりの力作でした。でもしばらくして、このアンプは知り合いの労働組合に売ってしまったんです。というのも当時出回っていたものと比べて、私のアンプは遠くまで音が届くのでぜひ売ってほしいと言われて。たしか1万円くらいだったでしょうか、結構いい値段で買ってもらえてうれしかったです。そして私はそのお金でオシロスコープ(※8)を購入(笑)。アンプを作りながら想像していた音や電気の波形をどうしても自分の目で見たかったんです。まあこのころから「音」への興味があったということですね。

■Q:お仕事はどんなことを?
まずオーディオコンサルタントとしては執筆・講演・建築音響のアドバイスの3つになります。3番目の建築音響というのは、簡単に言うとリスニングルーム(※9)の設計ですね。大規模なものはホールやスタジオになりますが、私は主に個人の住宅用。いい機材から流れるいい音を楽しむことができる「最高の環境」づくりのお手伝いをしています。

一方で株式会社日本オーディオでは技術者としてオーディオ機器や測定器、さらにファンクションモジュールの開発に携わっています。ファンクションモジュールは主にメーカーからの注文品。弊社独自のノウハウを詰め込んだ、独立した部品を開発しています。

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