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モンスター新人に接する独女に必要なものとは?【独女通信】

2008年08月13日14時00分 / 提供:独女通信

独女通信
モンスター新人に接する独女に必要なものとは?【独女通信】
知佳さん(30歳メーカー営業)は、後輩男性の指導に関して悩んでいる。誰よりも早くフロアにいて、誰よりも遅くまでデスクに向かい続ける姿があるという彼。ここまで聞いた限りでは仕事熱心な好青年ではないか。しかし、それ自体が彼女の悩みのタネだったのだ。

「彼、家に帰らないんです。無理な仕事量を押し付けている訳でもないのに・・・」笑ってしまいそうな内容だが、彼の指導係として行動を共にする知佳さんはゲッソリ。ワイシャツの黒ずみ、ペットリ黒光りする髪の毛、デスク脇の紙袋からのぞく洗濯機行きの下着や靴下、体臭と香水のワイルドブレンド・・・なるほど、確かに会社を代表してお客様と接する営業マンとしては評価しがたいものがある。

「ちゃんと家に帰ってる?」と聞いたところ、「僕は未熟ですから、人の何倍も頑張るしかないんです!」と目を輝かせたとか。どこかのドラマからそのまま持ってきたような台詞ではないか。「家に帰って身の回りを清潔にしなさい」と注意したかった知佳さんの気持ちは、“頑張り屋サンな僕”が意欲を語る熱いワンシーンに飲み込まれてしまったのだ。「営業は印象も大切だから、外見にも気を配ったほうがいいわよ」とも言ってみたが「いくら綺麗にしても、成績が悪ければ迷惑をかけますから」と、これも失敗。どこか憎めないが、相手の真意を敏感に察知することができない困った青年なのは確か。その点も営業成績に支障をきたしそうで心配だ。

そんな後輩に対して知佳さんは、家に帰れない事情があるのかしら? これ以上言うと、逆セクハラにならないかしら? 上司を巻き込む程のことでもないわよね? と深読みが止まらず、どう対応すべきか頭を抱えているという訳なのだ。

外資系コンサルに勤務する佐和子さん(31歳)にも、理解に苦しむ新人女子社員がいる。あまりにも同じ質問、同じ失敗を繰り返しすぎると感じたある日、「教わったこと、ちゃんとノートに書いている?」と確認してみたら、驚愕の返答に出くわしたと言う。「学生でも無いのにノートですか? それに、昔から分からないことは書かないようにしているんですけど」この言葉を処理するのに要した数秒間、二人は真顔で見つめ合っていたはず、と佐和子さんは振り返る。

「分からないことこそノートに取るのが当たり前でしょう!」と注意すると、彼女は翌日から数日間会社を休んでしまった。「納得のいかない理由で怒られた。佐和子さんが怖くて会社に行けない」と電話で上司に訴えたと言うから、知佳さんのケースのようには笑えない。事実確認のため上司に呼び出され、同僚からは「新人を出社拒否にさせた女」とネタにされ、怖いのはこっちの方よ!! と佐和子さん。怒りが収まった今は、これからも何か注意するごとに悪い噂が立つのではないか? とおびえているそうだ。

理解できない相手と向き合うのは疲れるし、怖い先輩のレッテルを貼られるのは気持ちのいいものではない。しかし、二人とも大切なことを見落としているような気がする。自分を良い先輩と思わせるのが指導の目的ではないのだから、嫌な役回りでもキチンと伝えるべき責任はある。後輩や周囲からの評判を気にして流されるような態度ではなく、指導する側が“自分”を持って対応すれば違ってくるのではないだろうか。それとも、今日の社会は言葉の通じない正真正銘のモンスターで溢れてしまったというのか? 後輩を持たない私の考えは、世間知らずのキレイゴトなのだろうか?(オフィスエムツー/矢島由紀子)
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