バイエルン・ミュンヘンのイタリア代表FWルカ・トニ(31)が“ガゼッタ・デッロ・スポルト”紙の独占インタビューに応じた。

――ユーロのショックから立ち直るために要した時間は?

「人生で最も辛い時期だった。代表では常にポジティブな結果を出していたので、敗退後数日間はショックから立ち直ることはできなかった。しかし、本来楽観的な性格なので、前を向くしかないと気持ちを切り替えた」

――ユーロでのあなたのパフォーマンスをイタリア人よりもドイツ人の方が評価したが?

「ドイツ人に愛されていると実感している。イタリアでは俺が戦犯のように報じられが、俺自身は最悪ではなかったと確信している。ドイツメディアだけではなく、選手からも批判は正当ではないと励まされた」

――マルチェロ・リッピ監督は、南アフリカW杯で再び栄光を手に入れるか?

「彼が復帰したということは、新たな夢の実現を確信していることを意味する。リッピは代表に課せられたプレッシャーを理解している。しかし、個人的にはドナドーニ(前イタリア代表監督)の交代は残念だった。ドナドーニと我々は素晴らしい関係を築いていたからだ。イタリアサッカー協会は結果でしか判断しなかった」

――ユルゲン・クリンスマン新監督は?

「彼はスピードのあるプレーを目指している。以前のバイエルンは1つの家族のようだったが、今は1つの会社のようだ。ドイツ人にとって、習慣を変えることは容易ではないが、クリンスマンはあえてそれに挑戦しようとしている。結果が伴えば彼の改革は成功と言えるが、そうでなければ非難を浴びることになるだろう」

――欧州CLでポジティブな結果を得るために改革は必要か?

「欧州CLで優勝を果たすためには、最低14−15人のハイレベルな選手が必要だ。残念だが、我々はそのレベルに達していない。しかし、人生初の欧州CLの開幕は待ち遠しい」

――モウリーニョ監督の印象は?

「非常に友好的であり、魅力的な人物だ。マテラッツィから練習内容などを聞いている。しかし、ロベルト・マンチーニも多くのタイトルを獲得した素晴らしい指揮官だった。後任のモウリーニョには勝利が義務付けられている」

――水曜にインテルとプレシーズンマッチがあるが?

「練習中にふくらはぎをいためたので、インテル戦には残念ながら出場できない。観客席からモウリーニョ率いる新生インテルの観察をするつもりだ」