北京五輪開幕でいよいよ1週間となった。野球では、13日に初戦となるキューバ戦を迎える日本代表=星野ジャパン。数多くの五輪競技の中でも、一際メダル獲得の期待がかかる星野ジャパンの大黒柱・ダルビッシュ有(日ハム/21)は、7月31日発売のスポーツ誌「NUMBER(8月28日号)」で、北京五輪にかける想いを語っている。

代表選手が決まった7月17日に先発登板したダルビッシュ。試合後の会見では「日の丸の重さは?」と聞かれ、「日の丸ってのは僕の中で絵でしかないわけで。何も思わないです」とクールに答えた。

しかし、マウンドでは雄叫びを挙げ、大きなガッツポーズをするなど、「気合が入れば入るほど、投げ終えたあと脳が熱くなっている」と話し、内に秘めた闘志を明かすと、ファイターズでダルビッシュとバッテリーを組む、捕手の鶴岡慎也は「(プレッシャーは)感じていないと思いますね。そういう感情とは一切無縁。だって事実、プレッシャーがかかればかかるほどすごいピッチングをしてきたじゃないですか。五輪でもすごいピッチングをすると思いますよ」と、その強さに太鼓判を押した。

また、同誌による「金メダルを首にかけ、君が代を聞いてみたいか?」という質問には、「僕の首にはいらない。君が代だっていつでも聞ける。ただ、最後の試合、笑っていられればそういうことになっていると思うので、笑顔で終われるようにはしたいですね」と、ダルビッシュらしい独特な言い回しで意気込みを語った。