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コネ採用を拒否した我が弟、不正の根源は一つ


私の弟は教員をしている。
心配なくとも試験をきちんと受けて採用された教員だ。
3・4年毎年試験を受けて、採用に至るまで苦労したようだ。
正直、私と意見はあわないので疎遠なのだが、真っ直ぐで正直でそして真面目なところは尊敬できる。

私の前妻の父は校長で定年を迎えた。
定年後は、今も昔もそして未来も日本を蝕みつづけるであろう、天下りで税金を掠め取っていった。
その転職は3回ほどで、そのたびに退職金をもらっていたと虚ろに覚えている。

その定年後の役職の一つが今、大分で事件となった教員採用や配置を担うものだった。
当時は、中元にお歳暮時期にそして年始の挨拶に、教員が贈り物を持参して挨拶によく来ていた。
自分の希望要望などを言って帰っているということを、前妻を通じて耳にしたことがある。

当時、弟は教職員採用試験に取組み、黒星を続けていた。
そんな折、とある身内が集まる機会にて、弟のことを耳にした義父はこう言った。
「何を苦労してんだ、頼みにくればなんとかしてやるのに。」

私の弟は、先ほど言ったように真っ直ぐで真面目な性格をしているものだから、こんな話を聞いて、喜んで義父に頭を下げに行く性分ではない。少なからずプライドがあっただろうに、話を聞いてやるという高慢な義父の言葉に「もう少し頑張ってみます」と返答した。
義父は、「何のツテもなく採用されるほど甘くないんだよ!満点でも取るつもりか!」と弟を一喝していたが、要するに頭を下げさせることが快感だったのだと後に思った。
弟は、腹が立つのを何とか抑えてその場をしのいだ。

彼は受験する「県」を変え、本人の努力の賜物として後に採用された。
かれこれ10数年前の話である。

そして次の話は去年の話である。
私には娘がいる。今年高校を卒業した。去年の今ごろは進路について、同じような年頃を抱える親御さんとよく意見交換したものだ。

その中にこんな話がある。

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(記者:竹山壽)


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