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新作映画レビュー/パンダによる本格カンフーアクション

新作映画レビュー/パンダによる本格カンフーアクション
(C) 2008 DreamWorks Animation L.L.C. All Rights Reserved.
カンフー・パンダ/60点

カンフー映画が大好きなお父さんも、動物好きの女の子も、アニメ好きの少年も、あるいは吹き替え声優のファンたちも、全部まとめてとりこもうという『カンフー・パンダ』は、目論見どおり全米では大ヒットを記録した。

カンフーオタクだが実技は丸っきり素人のパンダ、ポー(声:ジャック・ブラック、山口達也)は、偶然の積み重ねにより、修行者たちが目指す最高峰"龍の戦士"に選ばれてしまう。シーフー老師(声:ダスティン・ホフマン、笹野高史)や弟子の筆頭マスター・タイガー(声:アンジェリーナ・ジョリー、木村佳乃)は不満と不安を感じるが、脱獄した最強最悪の戦士タイ・ラン(声:イアン・マクシェーン、中尾彬)を迎え撃つため、皆でポーの突貫修行を開始する。

ドリームワークスの長編アニメーションとしては、大成功の部類に入る話題作。声の出演には上記のほかジャッキー・チェンやルーシー・リューといった大物が顔をそろえた。そんなわけで字幕版には興味があったのだが、私が見たときは日本語吹き替え版が上映されていた。

この日本語版がなんともビミョーな出来。話題性や演技力が見劣りするってのもあるが、なんといっても主人公のパンダは山口達也のイメージとはかけ離れている。むしろ、あて書きされたのではないかと思うほどジャック・ブラックに似合っている。メタボのさえないオッサン的なキャラクターで、どう考えてもジャニーズという感じではない。

アニメーション作品で声がイマイチとなると、それだけで評価ががた落ちせざるを得ない。子供の観客のため、そして話題づくりのため日本語吹き替え版を作るのはいいとしても、もう少し適材適所というものがあると思うのだが。

とはいえ、ジャッキー・チェンらが演じる脇役キャラクターがほとんど口をきかない(パンダと師匠二人と敵戦士とトラあたりが主だったキャラといえる)ので、字幕版への未練はさほど残らなかった。

『カンフー・パンダ』は、アニメーションながらアクションには迫力があり、とくにつり橋におけるタイランと弟子軍団の戦いには目を見張る。まるで格闘ゲームのラスボス戦のような背景音楽(ハンス・ジマー&ジョン・パウエルの巨匠二人による)がまた場を盛り上げる。カンフーというよりドラゴンボール的なスーパーアクションになってしまっているのはご愛嬌だが……。

ドラゴンボールといえば、亀仙人のごときキャラクターが出てきたり、必殺技が秘孔突きだったりと日本人にわかりやすい遊び心がたっぷり。一番強いマスタータイガーに、アンジェリーナ・ジョリー&木村佳乃というセクシーな声をあてたセンスもなかなか良い。

信じることが大事というシンプルなメッセージは、夏休みの親子鑑賞にもぴったり。安心して一家で観にいける。


監督:マーク・オズボーン、ジョン・スティーヴンソン
出演:ジャック・ブラック、ジャッキー・チェン、ダスティン・ホフマン、アンジェリーナ・ジョリー、ルーシー・リュー、イアン・マクシェーン、デヴィッド・クロス、ランダル・ダク・キム
公式サイト:http://www.kf-panda.jp/
2008年7月26日より全国にて公開
(C) 2008 DreamWorks Animation L.L.C. All Rights Reserved.
予告編はこちら♪

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