ゲストさんログイン

ウェブ検索

最新ニュース! クリックするほどよく分かる

[PR]小谷実可子の「習慣術」って??

「ネットは悪」なのか、柳田邦男氏と毎日新聞の「変態記事」事件への見解

2008年07月25日08時40分 / 提供:PJ

pj
「ネットは悪」なのか、柳田邦男氏と毎日新聞の「変態記事」事件への見解
毎日新聞電子版に掲載された作家・柳田邦夫氏の「変態記事」事件への見解。同紙HPより引用 写真一覧(2件)
英文の「変態記事」を多数配信していた毎日新聞がこのほど、役員の追加処分を含む事件の経緯と再発防止策を発表した。この事件は記者のモラルと記事のチェック機能、そして商業主義の問題が重なり合って起きた事件である。この発表資料の中に同紙の「開かれた新聞」委員会の委員、作家・柳田邦男氏の興味深い見解が示してある。この委員会のお手盛り体質はPJ内田氏の記事を参照していただきたい。結論から言おう。わたしはこの事件の最大の原因は、毎日新聞批判へのガス抜きにもならぬこの自称「開かれた新聞」委員会の不見識と、これを組織した毎日新聞の経営体質そのものだと考える。

 柳田氏の事件への見解はこう始まる。「ネット社会ははじめは活字文化の辺縁に入ってきた。今では大きな存在になっているにもかかわらず、英文でのネット配信を辺縁扱いしてウオッチしていなかった。(中略)現代は活字メディアでも性的な情報が垂れ流しで、モラルなき表現の自由の時代と言える。(中略)内容には節度や社会的なモラルが必要で、新聞は毅然(きぜん)としたモラルを示さねばならない」。

 ここで垣間(かいま)見られるのは、「新聞=中央・正統・正確」「ネット=周縁・異端・不正確」、つまりは「新聞=善」「ネット=悪」といった柳田氏の極端に単純化された問題認識である。この事件の本質は新聞やネットという「メディア」の問題ではなく、記事の質やそのチェック機能という「ジャーナリズム」の問題なのである。変態記事を掲載した「ネット」という「メディア」が問題なのではない。

 柳田氏はそして、こうのたまう。「私は数年前からネットの負の側面に警鐘を鳴らしてきたが、今回の件はネット社会の落とし穴がどこに隠れているかわからないことを示唆するものだ。ただ、失敗に対する攻撃が、ネット・アジテーションによる暴動にも似た様相を呈しているのは、匿名ネット社会の暗部がただごとではなくなっていると恐怖を感じる。この問題はマスコミのネットとのかかわり方の教訓にすべきであろう」。

 繰り返す。事件は毎日新聞のモラルとチェック機能、そして商業主義によるものだ。ネット社会の暗部といわれるものとはまったく無関係。むしろ、ネットからの指摘と批判が無ければ、毎日新聞はこの問題をほおかむりしつづけたろう。自社の経営基盤を揺るがしかねないと、ネットを敵視する毎日新聞幹部の体質が問題の根底にある。PJ内田氏がこの問題を毎日新聞に取材した際、「インターネット関連のメディアには回答できない」などと、非常識な対応をしたのはこの証しだ。

 柳田氏はこの事件を「失敗」と評する。失敗どころの話ではない。世界中に日本の誤った見方をばらまいたのだから。しかも、柳田氏は事件に対する批判を「ネット・アジテーション」と強調する。ならばいおう。柳田氏の根拠と論理を欠いたネット批判こそ「守旧派新聞アジテーション」だと。

 さて、柳田氏のこうした見解を、毎日新聞がなぜ掲載したのだろう。ここにこの問題の本質がある。わたしには毎日新聞が「他人を使って自身の見解を言わせた」としか思えない。柳田氏の見解を掲載する際、毎日新聞がノーチェックだとは考えづらい。少なからず編集を加えているだろうし、そうでなければ事件の教訓が無かったことになる。柳田氏は、いや、毎日新聞は「ジャーナリズムの問題」を「メディアの問題」にすり替えたのだ。
 
 毎日新聞はこの事件の一因をネット社会の暗部と結論づけたわけだが、その判断をした「開かれた新聞」委員会に、柳田氏をはじめとするネット社会に知見のある委員がいたとは言えない。事件をネットの問題とするならば、それを検証する委員会そのものが機能していないのだ。この事件の本質は、「情報開示」と「説明責任」の意識を欠き、決して開かれることのない毎日新聞の隠蔽(いんぺい)体質そのものにあるのではないか。【了】

■関連情報
PJニュース.net
『言論江湖』 PJ小田の視点

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 小田 光康

この記事に関するお問い合わせ / PJ募集

関連ワード:
waiwai  毎日新聞  メディア  PJ  マスコミ  
Ads by Google
コメントするにはログインが必要です
ログインしてください
投稿

関連ニュース:waiwai

PJオピニオンアクセスランキング

注目の情報
石川遼くん受講中のマル秘英会話
マスコミで話題になっている英会話教材。多忙な遼くんが通学中に「聞
き流しただけ」で英語を話しだした!遼くんも受講中のマル秘英会話
『スピードラーニング』なら移動時間だけで英語が話せる!


移動時間を無駄にしない人はココ

写真ニュース

ジャーナリストの倫理と内部告発-オーマイニュースを事例に(上) 「カオスとコスモスの国・中国」余話 スーパースターは、時代に逆らい、時代と寝る。「裕次郎」の残したもの。 【書評】『売国者たちの末路--私たちは国家の暴力と闘う』副島隆彦・植草一秀(祥伝社)
【よこ顔】有機農法、顔の見える農家から買う玄米=阿賀一郎さん 「いつも半額セール」なのに特価とはこれいかに? 静岡知事戦は与野党の激突、茨城知事選は保守内戦の様相 冤罪事件で思う未解決事件の多さ
逃げ口上に終始する政府=消費税12%への引き上げと不可解な試算に関する質問主意書の答弁で マイケル・ジャクソンは、何が凄かったのだろうか。 マイケル・ジャクソンの命を縮めたのは誰だ。 歩行喫煙防止条例に思う

特集

ケータイでニュースを見る
QRコード 行きの電車、帰りの電車で
livedoorニュースを読もう!
ケータイにメールを送る