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コーセー、うるおいを感じさせる口紅を実現する新規油剤ダイマージリノール酸誘導体を開発

 コーセーは、口紅製品の原料となる油剤の研究成果として、抱水性に優れスキンケア効果の高い新規油剤「ダイマージリノール酸誘導体」を開発した。

 唇の皮膚は、角層が薄く水分保持力が弱いという特徴があり、全身の皮膚の中でも特に乾燥に弱く荒れやすい部位となっている。このため口紅には、唇を保護することを目的として「ワセリン」や「ラノリン」などの油剤が配合されてきた。しかし、「ワセリン」のように唇から蒸発する水分を閉じ込める油剤は、油膜による唇への負担感やべたつきを生じてしまう傾向があった。一方、羊の毛をウールに仕上げる際に副産物として得られる「ラノリン」は、油剤でありながら水分を抱える力(抱水力)があり、配合するとうるおい感のある口紅を作ることができる。しかし酸化劣化しやすく、天然成分であることから色や臭いなどの点に問題があった。近年では唇へのスキンケア効果など高機能、高品質な口紅へのニーズが高まっていることから、コーセーでは既存油剤の難点を解決することを目指し、口紅の原料となる新規油剤の開発を行ってきたと説明する。

 コーセーは「ラノリン」を構成する分子の親水性に関わる「ポリエステル構造」に着目。植物由来の「リノール酸」を出発原料として、この「ポリエステル構造」を再現することで、新しい口紅用の油剤「ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビスイソステアリル(以下、ダイマージリノール酸誘導体)」を開発したとのこと。この新規油剤の性質を検証した結果、「ラノリン」との比較で同等の水分蒸発防止効果と優れた抱水性を示したという。つまり、唇の乾きを防ぎながらも、負担感やべたつきが無く、うるおいを感じさせる口紅を実現することができるとのこと。さらに仕上がり感の点でも、リップグロスに広く使われる油剤「水添ポリイソブテン」との比較で、同等のツヤとフィット性を有することが確認できたという。この「ダイマージリノール酸誘導体」については特許を出願しているとのこと。

 同研究内容は2009年3月2日から横浜で開催されるASCS(アジア化粧品技術者会)の研究討論会で発表する予定。また、8月21日発売予定の「エスプリーク プレシャス ドレスオンモイスト ルージュ」に今回の新規開発油剤を「マルチクリエイションオイル」として配合している。

ラノリン分子のポリエステル構造模式図など[PDF]

コーセー=http://www.kose.co.jp/


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