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◎短かった夢の舞台=実感した世界との差−池田〔五輪・ハイライト〕

 小学生のころに夢見た舞台だった。だが、女子走り幅跳びの池田は、わずか3回の跳躍で初の五輪を終えた。世界選手権などの国際大会と顔触れはほぼ同じ。だが、「思っていた以上に未知の世界だった。五輪という雰囲気だった」と独特の空気を感じた。

 1回目に6メートル44、2回目も6メートル47と記録は伸びない。「きれいに跳ぼう」と臨んだ3回目がファウルになり、決勝への道は閉ざされた。悩んでいた助走の速さと踏み切り、空中動作の融合は、ついに完成しなかった。

 うつむいて歩き、帰り支度。「大舞台での経験不足。世界で入賞したことがないのに入賞したいと思う自分がいた」と目標の決勝進出、さらに8位入賞が高望みだったことを悟った。

 昨季の不調から今季はスローな形で上向いていたが、6月の日本選手権で優勝を逃した。「追試」の形で出場した南部記念で北京行きの切符をやっと手にした。このとき、6メートル70を跳んで安堵(あんど)の涙。6メートル86の日本記録を持つ者が、このレベルで五輪を迎えていた。

 男子短距離の末続、同110メートル障害の内藤ら刺激し合ってきた同世代の仲間たちも、北京では通じなかった。縮まらない世界との差。亡き父に誓った五輪出場は果たしたが、達成感はない。今後を問われ「何も考えていない。引退するわけではないので」と、少し口元に笑みが浮かんだ。(北京時事)


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