今週のお役立ち情報
「日本人」ばかりの「映像被害」は止めて欲しい=スポーツ&オリンピック中継。
2008年07月23日09時08分 / 提供:PJ
【PJ 2008年07月23日】−
北京オリンピックが目前に迫っている。中国で開かれる初めてのオリンピックだ。大地震、大気汚染、チベット問題を乗り越えて、中国の威信を世界に知らせるべく必至の状況が伝えられている。中国の民族、政治を丸出しにしている。ナショナリズム高揚のためにオリンピック閉会まで何が起こるか分からない。このナショナリズムは、自国ひいきが強くなるが、参加する各国も、その選手たちは、自国のために心技体を精いっぱいさらすだろう。
日本人も500名を越える選手団を送り出している。その活躍の一喜一憂に、日本人は、直接見に行く人も、テレビ観戦する人も、興奮の夏の2週間となるだろう。日本選手も、「金メダルを、楽しんで、応援ヨロシク」と簡単に言わないで、己のプライドとパワーを見せて欲しい。
多くはテレビ映像を通じて観戦する訳だが、そのテレビ映像のつくり方が気になるのである。スポーツ番組は、テレビのドキュメンタリーとしては非情に、効果的に映る映像だ。スポーツ生中継は、週末を中心に放映されている。野球中継は下火になったが、ゴルフ等は視聴率が高い。その映像だが、かつて、新人で若き宮里藍が出て来たとき、ゴルフ中継は宮里中心の映像ばかりだったし、少年、石川遼の場合も同じく石川一点張りの映像で、そのゴルフ大会の他の選手たちは,完全に外されており、トップが誰だか、優勝者が誰だかも印象に残らない伝え方なのだ。
興味のある、人気のある選手だけの映像中継になるのだ。バレーボールも同じ事だが、日本中心での映像だけだ。つまり問題なのは、スポーツは、相手と戦っているスポーツなのだ。相手の選手の状況、相手の強さが全く伝えられない放映の仕方をする事だ。人気選手の結果、日本人の結果だけしか映像にしない。他のスポーツもそうだが、サッカーで、日本の選手だけを追うカメラ、マラソンで、日本人だけをとらえるカメラ、勝てば良いのだが、負けた時は惨めな映像結果になる。
つまりどこの国の相手の、何が強かったか、全く分からない。スポーツ放映の視聴者に応える狙いは分かっているのだから、少しは客観性を入れたらどうだろうか。テレビの映像偏(かたよ)りは、政治、社会的にもありすぎる傾向であるけれど。
日本人だから、日本ひいきにするのは当然、と言うのは分かるが、あまりにも小心のなせる技ではないだろうか。オリンピックが始まる。日本の選手を追うのは当然だが、その競技で、世界にはこんなに強く、美しい選手がいると言う事も、もっと見たいものだ。勝ち負けにこだわり、この時ばかり、日の丸を見たがるナショナリズムは、本物だろうか。
テレビは、中継される時間が決められているから、その中にインクルードする素材は限界があり、同じ映像でも映画とは違うが、1965年東京オリンピックが行われた時に、その映像制作を依頼された、市川崑(1915-2008)監督は、2000ミリ望遠レンズで、選手の表情、汗、感情をクローズアップで捉え、勝者の歓喜と、敗者の無惨を映像にした。日本人の競技だけでなく、オリンピックに参加している人たちを表現したのだ。よくある記録映画でなく、創り手の意図を出しアート性のあるスポーツドキュメンタリー映像を創ったのだ。しかし、時のオリンピック担当大臣河野一郎等から記録性に欠ける、日本人が出ていない競技があると大論争になった。しかし、カンヌ、イギリス、モスクワの映画祭で作品の価値は認められた。これは、市川監督の主観性が強く出たものだが、そのコンテンツには、客観性があったのだ。テレビと映画はもちろん違うのだが。
普段のスポーツ生中継も、オリンピックもそうだが,日本人ひいきだけの映像でなく、もっとアングルを変える、クローズアップの表情を捉える、相手の情報を伝える、撮影セッティングを変える。実際の現場は、口で言う程簡単なものではないのは、百も承知である。もちろんキリはないが、少しは、新しい、楽しい、感動できる、興奮できる映像を創ってくれないだろうか。オリンピックという、これほどのインターナショナルなスポーツドキュメンタリーは4年に一度しか見られないのだから。
「アッハハ アッハハ アッハハ オイ オイ オイ オイ オイ」
【了】
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パブリック・ジャーナリスト 池野 徹【 千葉県 】
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日本人も500名を越える選手団を送り出している。その活躍の一喜一憂に、日本人は、直接見に行く人も、テレビ観戦する人も、興奮の夏の2週間となるだろう。日本選手も、「金メダルを、楽しんで、応援ヨロシク」と簡単に言わないで、己のプライドとパワーを見せて欲しい。
多くはテレビ映像を通じて観戦する訳だが、そのテレビ映像のつくり方が気になるのである。スポーツ番組は、テレビのドキュメンタリーとしては非情に、効果的に映る映像だ。スポーツ生中継は、週末を中心に放映されている。野球中継は下火になったが、ゴルフ等は視聴率が高い。その映像だが、かつて、新人で若き宮里藍が出て来たとき、ゴルフ中継は宮里中心の映像ばかりだったし、少年、石川遼の場合も同じく石川一点張りの映像で、そのゴルフ大会の他の選手たちは,完全に外されており、トップが誰だか、優勝者が誰だかも印象に残らない伝え方なのだ。
興味のある、人気のある選手だけの映像中継になるのだ。バレーボールも同じ事だが、日本中心での映像だけだ。つまり問題なのは、スポーツは、相手と戦っているスポーツなのだ。相手の選手の状況、相手の強さが全く伝えられない放映の仕方をする事だ。人気選手の結果、日本人の結果だけしか映像にしない。他のスポーツもそうだが、サッカーで、日本の選手だけを追うカメラ、マラソンで、日本人だけをとらえるカメラ、勝てば良いのだが、負けた時は惨めな映像結果になる。
つまりどこの国の相手の、何が強かったか、全く分からない。スポーツ放映の視聴者に応える狙いは分かっているのだから、少しは客観性を入れたらどうだろうか。テレビの映像偏(かたよ)りは、政治、社会的にもありすぎる傾向であるけれど。
日本人だから、日本ひいきにするのは当然、と言うのは分かるが、あまりにも小心のなせる技ではないだろうか。オリンピックが始まる。日本の選手を追うのは当然だが、その競技で、世界にはこんなに強く、美しい選手がいると言う事も、もっと見たいものだ。勝ち負けにこだわり、この時ばかり、日の丸を見たがるナショナリズムは、本物だろうか。
テレビは、中継される時間が決められているから、その中にインクルードする素材は限界があり、同じ映像でも映画とは違うが、1965年東京オリンピックが行われた時に、その映像制作を依頼された、市川崑(1915-2008)監督は、2000ミリ望遠レンズで、選手の表情、汗、感情をクローズアップで捉え、勝者の歓喜と、敗者の無惨を映像にした。日本人の競技だけでなく、オリンピックに参加している人たちを表現したのだ。よくある記録映画でなく、創り手の意図を出しアート性のあるスポーツドキュメンタリー映像を創ったのだ。しかし、時のオリンピック担当大臣河野一郎等から記録性に欠ける、日本人が出ていない競技があると大論争になった。しかし、カンヌ、イギリス、モスクワの映画祭で作品の価値は認められた。これは、市川監督の主観性が強く出たものだが、そのコンテンツには、客観性があったのだ。テレビと映画はもちろん違うのだが。
普段のスポーツ生中継も、オリンピックもそうだが,日本人ひいきだけの映像でなく、もっとアングルを変える、クローズアップの表情を捉える、相手の情報を伝える、撮影セッティングを変える。実際の現場は、口で言う程簡単なものではないのは、百も承知である。もちろんキリはないが、少しは、新しい、楽しい、感動できる、興奮できる映像を創ってくれないだろうか。オリンピックという、これほどのインターナショナルなスポーツドキュメンタリーは4年に一度しか見られないのだから。
「アッハハ アッハハ アッハハ オイ オイ オイ オイ オイ」
【了】
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