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「なぜ走るのだろうか?」/大川 耕平

ここのところ、空前のランニングブームと言われている。

東京マラソンの出場者枠約3万3千人に対して、初年度7万7521人、2年目の今年は15万6012人の応募急騰ぶりである。

マスコミは女性ランナーの増加にスポットを当てる。「美ジョガー」なるワーディングもランニングを女性に対してプレゼンテーションする今的な感覚因子を持ち、各スポーツメーカーもこれに同期し、数々の魅力的な商品やサービスをリリースし、隠れた欲望を刺激している。

確かに、女性ジョガーの増加現象は、皇居外周ランニング風景をみても、拙宅近所の東京都世田谷区にある砧公園でも近年著しい。でも、男性群も確実に増加しているという実感が小生にはある。

なぜ走るのだろうか?

その解を小生なりに考える前に、スポーツアクティビティの流行はその時代の気分を満たした消費マーケットであることを確認しておきたい。(極めて大雑把な括りはご了承願いたい)

■戦後の経済成長を支えた組織体育の存在
→1970ー80年代(部活の延長)

■新しい運動「フィットネス」(=フィットネスクラブ誕生)
→1980年代後半(団塊の世代がイノベータ)

■バブルな時代にバブルなアクティビティ
→1990年代のゴルフとスキー(多額消費)

■経済不確実性の時代の非トレーニング系というまか不思議
→2000年代の癒し系

そして、昨今のジョギング・ランニングブームとなるのである。
人間の身体は時代の時間空気に呼応するのだと思う。(これは小生の仮説であるが)そうだとすれば、なぜ、今、ランニングなのか?

走ることに喜びを感じ、継続する生活者が少しずつ増え始めた時があったはずである。
それが小さな波を起こし、やがて大きなうねりになる。ブームに派生するにはその現象に共感する多くの生活者の存在が欠かせない。

いや、時代に共通する気分を同じく感じた多くの生活者の同時的行動なのではないか?



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