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巨大なサイクロン、小さな子供たちの災禍=(中)

2008年07月17日13時36分 / 提供:PJ

pj
巨大なサイクロン、小さな子供たちの災禍=(中)
『倒壊した学校』。ミャンマー・ヤンゴン管区内で、08年6月。(写真提供:国境なき子どもたち・KnK) 写真一覧(3件)
(上)からのつづき。『国境なき子どもたち』(KnK)は、子供たちの教育、福祉のために活動する団体だ。スタッフ3人が、6月にミャンマー(ビルマ)入りをした。仏教徒の僧侶のグループから話を聞くと、国内には、ミャンマー政府に登録されていない非公式な団体、人々の集まり、ローカルな市民活動団体などがたくさんある、とわかった。サイクロンの被災者たちを助けているのは、人と人とのつながり、個人が個人的にサポートする、という住民の連帯感によるものだった。

 「典型的な例としては、若干でも余裕がある人が、物やお金を僧院に寄進する。僧院のお坊さんたちの手で、より困っている人たちに届ける。そういう仕組みでした。これらの物資は被災者のところに確実に届いていました」とKnKのドミニク・レギュイエ事務局長は報告する。

 「大きな災害、現地の大きな援助ニーズ(要望)に対して、私たち小さなNGOの活動は非常に限られたものです。今回の現地調査から、KnKは二つの方法を平行して取っていきます」と方針が示された。

 一つはKnKがミャンマー政府から正式な活動許可が得られるように、登録の申請プロセスを進めていく。「許可はいつ出るのか? 数週間か、数ヶ月か、もっと長くかかるのか、今のところわかりません」と話す。

 もう一つは、「今回の現地調査で、出会った個人およびローカルな人々に対して、『草の根』レベルで援助を推し進めていきます」と述べた。

(1)支援に重複がない援助。
(2)直接支援を目指す。
(3)子供たちから地域へ

 この3項目について、同スタッフの清水匡(きょう)さんから説明があった。ミャンマーには多くの国際機関が入っている。同時に、多くのNGOが試行錯誤、右往左往している。これら援助とのバッティング(重複)を避けていく。

 今回の現地調査では、明確なカウンターパートが見えてこなかった。ついては直接支援を行う。そのうえで、子供たちを通して、地域に支援を広げていくというものだ。

 WFP(国連世界食料計画)の支援で、子供たちには食料が届いている、と確認できた。KnKは教育面でサポートしていく。

(1) 学校の修復および設備の補充
(2) 放課後を使って非公式教育(調整中)
(3) 施設の子供たちへの直接支援
(4) 子供たちを通じた地域への支援(調整中)

 プロジェクトの具体的な内容として、ヤンゴン管区内の貧困の村で、サイクロンで壊れた、学校の建物の修復をおこなう。村の6、700人の生徒には、サイクロンで流された教材、教育資材の提供をする。子供たちの復学のサポートをおこなう、というものだ。

 KnKの現地調査のなかで、サイクロンで学校に行けなくなった子供たちが浮かび上がってきた。その主な理由は民家(ヤシの葉や樹木の建築資材)が倒壊し、新建築した費用(材料費)の借金返済で働く子どもたちが増えたことだ。

 これら子どもには、学校の放課後の空き教室を使って、教育の場を与える。「ミャンマー政府の許可を待っていると、いつになるか、わかりません。学校長の許可による、非公式な教育を働きかけていきます」と説明がなされた。【了】

■関連情報
『国境なき子どもたち』(KnK)
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

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