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巨大なサイクロン、小さな子供たちの災禍(上)

2008年07月16日12時01分 / 提供:PJ

pj
巨大なサイクロン、小さな子供たちの災禍(上)
「元あった家の前に座る子どもたち」。ミャンマー(ビルマ)のサイクロン被災地で。08年6月。(写真提供:国境なき子どもたち・KnK) 写真一覧(2件)
猛烈な巨大サイクロンが今年5月2日の夜半、ミャンマー(ビルマ)に上陸した。甚大な被害をもたらした。被災した庶民は具体的に、どんな状況下に置かれているのか。ミャンマー政府(軍事政権)はビザの発給を厳しく制限している。そのうえ、海外からの人道支援を受け入れる姿勢に消極的、時に否定的だ。2カ月たったいまも、ミャンマーからの被害情報は断片的なものしか伝わってこない。

 『国境なき子どもたち』(KnK)は、6月7日にミャンマー入りし、同月22日(日)に帰国した。訪問スタッフは、ドミニク・レギュイエ事務局長(フランス人)、清水匡(きょう)さん、森田智(さとし)さんの3人だった。同月24日には現地調査の報告と、今後の支援計画が発表された。

 ドミニクさんはまずKnKのミャンマー訪問目的について、「国連機関など、大きな支援団体がいま現在、物資の配給を行っています。私ども小さなNGOのKnKができることはなにか。被災地の人々はどんな支援を必要としているのか。実際に現地を見て、みずから検証することが必要でした」と述べた。海外のNGOがミャンマーの国内で、援助活動するためには現地のカウンターパートが必要だ。それらは政府系の機関がメインらしい。

 「KnKは、政治とはまったく関係ない子供たちへの支援です」。どんな政府機関とどう関係を取り持つか。一緒にやるにふさわしい、適切な相手か、どれだけ信用できるところか。それらを判断する以前に、KnKにはミャンマー国内とのつながりがなかった。カウンターパート作りのためにも、まずは現地入りが必要不可欠だった、と述べた。

 KnKが現地に入れたのは、サイクロンが発生してから、数週間がたっていた。「主な理由は入国査証(ビザ)の習得に、かなり日数がかかったからです」。本来ならばビジネスビザが順当なところ。それには政府機関を中心とした、カウンターパートが必要。その相手を作るためには、現地入りが不可欠。まさに堂々巡りであり、3人は観光ビザの入国となった、と経緯を説明する。

 「メディアが報道するミャンマーでの援助活動の状況と、実態とはかなりかい離していました」。海外からの援助団体が、ミャンマーの各被災地まで入ることができるようになったと、メディアの多くは報じる。実際には、国連の正式な被災地調査などに限られていたという。

 「私たち外国人のNGOのメンバーは、ミャンマー滞在中、最大都市・ヤンゴンの管区から出ることができなかった。KnKは過去にミャンマーの活動経験が皆無です。その上、行動が制限されている以上はパートナーシップが必要でした」。新たな参入NGOとして、自ら公式なパートナー(団体)をミャンマーの国内で見つける必要に迫られた。

 セーブ・ザ・チルドレン、「国境なき医師団」は以前からミャンマーで活動していた。その経験から、信用できる団体がわかっている。そこを通して被災地に援助が行われていた。むろん、量が充分であるか否かは別として。

「公式なパートナー(団体)は、ほとんどが政府系に近い組織です。援助が必要なところに、確実に届くのか否か。私どもが見届けることができません。本来のNGOの援助としてはふさわしくない」と考え方を述べた。【了】

■関連情報
『国境なき子どもたち』(KnK)
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

関連ワード:
PJ  サイクロン  人道支援  ミャンマー  国連  
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