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【独女通信】独女だからこそ思う存分満喫できる"夏フェス"の青春

【独女通信】独女だからこそ思う存分満喫できる
 夏に開催される野外のロックフェスティバル、いわゆる"夏フェス"。このイベントが日本の夏の風物詩となったのはいつの頃だろうか? ちなみに今年の夏に開催される夏フェスは全国でざっと60以上。7月・8月で単純計算しても、およそ1日に1大会は日本のどこかで開催されている計算だ。

 そんな夏フェスに命をかけている、といっても過言ではないほど毎年夏の大イベントとして楽しみにしている独女は数多い。彼女たちは言う。

「こういうイベントに気軽に参加できるのも独身の特権。結婚したり子供ができたりしたら簡単には無理だから」

 確かに多くの野外フェスは都心から遠く離れたリゾート地で数日に渡って開催される。そうなると家庭を持っている女性の場合、確かに気軽には参加できないだろう。しかしなぜここ数年、夏フェスにハマる独女が増え続けているのだろうか? 

「初めて参加したときは"こんなに楽しいことがこの世にあるのか"って本気で思った」

 こう語るのは美幸さん(28歳)。彼女が始めて参加したのは4年前の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」。好きなアーティストが出るから、と気軽な気持ちで参加したそうだが、野外フェス独特の雰囲気や盛り上がりに大感激。以来夏フェスに参加し続けているという。

「野外フェスって、自分が植物になったような気分になるんですよ。自然がいっぱいのところで太陽を浴びて、時にライブ会場で水を浴びることもある。この感覚は行った人にしか分からないと思うけれど……」

 とはいえもちろんそれ以前に基本はロックフェスなわけだから、音楽が大好きということが根本にはある、という美幸さん。

「とにかくいろいろなアーティストのライブが楽しめるから、これまで興味がなかったけどこれをキッカケにハマったりっていう出会いも楽しい。でも嫌いなアーティストのライブをみて『つまんないよね』って昼寝しちゃうのもまた楽しいんですよ」

 と、とにかく野外フェスの魅力について語りだすときりがない様子であった。

 ところで夏のレジャーというと、ナンパしたりされたり出会いがあったりなかったりという"色恋沙汰"の話とかありがちな気がする。そのへんフェスはどうなのだろうか?

「もちろんあるところにはあると思いますよ。でも私の場合野外フェスの同行者は絶対に女友達。仲間内でも"フェスに恋愛は持ち込まない"という暗黙のルールがあるんですよ」

 こう語るのはマドカさん(30歳)。その理由を尋ねると「夏フェスの思い出を汚さないように」とキッパリ。
「別に恋愛が汚いというつもりはないんですけどね。でも恋愛が絡むと壊れるものってあるじゃないですか。夏フェスは絶対に守りたい場所だから。まあ実際そんな大げさなものじゃなくて、あまりに楽しすぎて恋愛なんてしている暇がない、っていうほうが正しいかも」

 音楽の祭典、というべき野外フェス。彼女たちのフェスに対する熱い思いを知るにつれ、これを夏のイベントとしてお祭りやレジャーと同列に語ってはいけないのかもしれないと感じた。事実フェスを愛する人の中には「野外フェスは神聖な音楽の祭典。これをファッションや夏のイベントとして雑誌とかに特集されて、ミーハーなファンが増えるのは嫌だ」という熱心なファンもたくさんいるらしい。

 しかしそんな楽しいイベントも前述の通り"結婚""出産"となると一時中断せざるを得ない。

「最初は10人くらいいた仲間も結婚やら出産やらで今では半分くらいになっちゃいました。私もいつ結婚するか分からないけれど、できればずっと参加したい。でもそれは難しいのかな……」

 こう語るのは前述のマドカさん。独身だからこそ気兼ねなく思う存分参加できる、音楽を愛する者の夏の祭典。何かとネガティブに語られがちな独女だが、独り身ならではの特権的楽しみがあったっていい(高山 惠)
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