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【社会】 水道水はいまや「そのまま飲む」時代?

東京水 水がにわかに注目を集めている。そもそも水は私たちの生活と切っても切り離せないものであり、実に人間の体の約7割は水でできている。水を買ってまで飲むということは、ひと昔前だと考えられないことだったが、今では水道水を飲まずにミネラルウォーターを買って飲むのは当たり前、浄水器や浄水ポットなどの商品を使用する家庭も多く見られるようになった。水道水にはさまざまな物質が含まれていて、そのまま飲むのは抵抗があるという意見も聞かれる。実際のところどうなのだろう。水道水はそのまま飲むには適していないのか、どのような物質が含まれているのかについて、東京水道局にお話を伺った。

水道水に含まれている物質について

 水道水に含まれる主な成分はカルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウムなどで、いわゆる「ミネラルウォーター」と同じだ。また、ミネラル含有量を表す「硬度」は水道水が63.7mg/Lで、国産のミネラルウォーターの平均硬度が48.1mg/Lと、意外にも水道水よりもミネラル含有量の少ない国産ミネラルウォーターが多いことが調査結果より伺える(日本ミネラルウォーター協会調)。以前、「東京の水は臭い、まずい」といわれる時代があった。水道水の匂いを「カルキ臭」などと言うが、あの匂いの元は「アンモニア態窒素」という物質である。浄水処理として塩素を使用するが、塩素とアンモニア態窒素が反応してカルキ臭が発生するのである。この匂いを極力なくすために、東京都水道局では「高度浄水処理」というオゾンと生物活性炭を使った浄水設備を平成4年6月より導入した。

水道局の取り組みについて

 高度浄水処理を行った水道水はカルキ臭がなくおいしい水として、国際的にも非常に評価が高い。水道水には「水道法」により51項目の検査項目、検査方法及び基準値が定められているが、「お客様の高いニーズにお応えし、安心と信頼の向上を目指して」東京都水道局ではより厳しい基準を設けて、品質を追求している。

 現在力を入れている取り組みとして、貯水タンクを無くし、直接水道管から給水することで、より安全でおいしい水を届けていく予定だ。なお、高度浄水処理した水をボトルに詰めた水道水を「東京水」として、都庁の売店や上野動物園、都立病院で買うことができる。通信販売も行っているので、詳しくは東京水道局の広報課に問い合わせよう。

 水は今や「買う時代」から、「そのまま飲む時代」となっていたのだ。

文●山崎義高(エフスタイル)


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