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【MATCH REPORT】J1リーグ第12節 川崎 0−1 浦和

【MATCH REPORT】J1リーグ第12節 川崎 0−1 浦和

文●島崎英純
写真●兼子愼一郎

守備の充実を図り、2戦連続完封勝利

 降り出した雨の影響で、等々力陸上競技場のピッチはスリッピーな状態だった。それでも両チームはミドルエリアで激しいバトルを展開し、引き締まったプレーを見せた。

 守備的MFの闘莉王は前節で負った右肩脱臼の影響で思うようなプレーができなかった。いつもより下がり目に位置して守備に傾倒。しかし、そんな彼が千載一遇の好機を生み出し、チームを勝利へ導く起爆剤となる。

 61分、機を見た闘莉王が攻め上がり、ペナルティーエリア外で瞬時にヒールパスを発動。それに鋭く反応した高原がエリア内に侵入すると、相手DFの井川がたまらず高原に足をかけて倒した。判定はPK。エジミウソンがキッチリ決め、レッズが先制する。

 ビハインドを負った川崎は反撃を開始。そして65分、浦和ゴール前で混戦となり、最後は谷口がボールを押し込んだがオフサイドの判定。浦和の山田暢が後ろに残っているようにも見えたが判定は変わらず、浦和は九死に一生を得た。

 この日の試合は双方チャンスが少なかった。浦和に至っては、PKを獲得したシーン以外では決定機0である。しかし、両者は守備面で一貫して気合いの入ったプレーを見せ、必然的に好ゲームとなった。

 「点数はあまり入らなかったが良い試合だった。勢いのある川崎をよく抑えられた」

 エンゲルス監督が満足げな表情を浮かべる。

 山田暢も、試合内容を評価する。

「相手にスペースを与えなかったし、しっかりとプレスも掛けられた。とにかくバランスよく、コンパクトに戦えていたと思う」

 わずか1得点とはいえ、守備の充実で勝ち点3をゲット。リーグ最少失点を誇る首位チームは、彼ららしい戦い方で等々力の雄を打ち破った。

<浦和レッズ寸評>
6.5 GK 都築龍太 雨の影響でピッチが荒れたが、落ち着いて対処した
6.5 DF 堤俊輔  鄭大世に当たり負けした部分もあるが得点させず
6.5 DF 堀之内聖 ジュニーニョと激しく競り合い、得点を許さなかった
6.0 MF 山田暢久 守備に尽力。攻撃は自重気味だったが、役割はこなした
6.0 MF 細貝萌  中盤で激しい競り合いを展開。パワーで相手を圧倒した
6.0 MF 田中マルクス闘莉王 守備に傾倒したが、PKを獲得したヒールパスは見事
6.0 MF 相馬崇人 左サイドで持ち味を発揮。守備でも体を張っていた
6.0 MF 梅崎司  攻撃の担い手になるべく献身的に動いた。意欲高し
6.0 FW 高原直泰 PKを獲得した前への飛び出しは迫力があった
6.0 FW エジミウソン 相手のハードマークに苦しんだ。PKは志願してゲット
6.0 FW 永井雄一郎 途中出場でトップ下に入り、巧みなボールキープを披露
− FW エスクデロ・セルヒオ 採点なし
6.0 監督 エンゲルス あまり選手交代をせずに静観の姿勢。それが功を奏す

MVP
7.0 DF 阿部勇樹 抜群のラインコントロールで最終ラインに君臨。強さと速さを併せ持つ相手に対し、的確なカバーを見せた

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