去就が注目されるバレンシアのFWビージャとMFシルバだが、彼らに対して納得いくオファーがクラブに届かない限り両選手は残留し、代わりにMFホアキンが放出される選手になる可能性がでている。

 悪化したクラブ財政の立て直しを図るため、バレンシアにとって最も売却のうまみがある選手であるビージャ、シルバ、ホアキンの3選手をシーズン終了後に放出する意図があることを明かしていたが、ユーロ2008での活躍でビージャとシルバをとりまく状況は変わり、クラブ側は両選手の慰留に務めようとする模様。バレンシアはビージャに対し年棒の大幅アップなど契約の見直しを提案するつもりであるという。

 しかし、新スタジアムの建築費用などでバレンシアの財政は非常に厳しい状況であることに変わりはなく、選手を現金に替える必要性がある。となると、ビージャとシルバの代わりに売却のうまみがあるのはホアキンで、選手の購入と売却のバランスで黒字にしたいバレンシアは2000万ユーロ(約33億5300万円)あたりを見込んでいるとのこと。

 来週にもバレンシアの意向を確認するため、ホアキンの代理人がクラブ側と話し合いを行う予定となっている。ホアキンには複数のクラブが興味を示しており、同代理人は「ホアキンに来た全てのオファーを検討する」と語っているが、バレンシアの希望する額では難しいと考えられる。

(スペイン通信)