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もやい代表 湯浅誠さん貧困の現状を語る 「なくせ貧困! 生存権と労働運動の関わり方を考える」にて

もやい代表 湯浅誠さん貧困の現状を語る 「なくせ貧困! 生存権と労働運動の関わり方を考える」にて
講演する湯浅誠さん 大阪市中央区のエルおおさかにて  (撮影 鈴木義哉) 写真一覧(2件)
【PJ 2008年07月06日】− 7月4日大阪市のエル大阪南ホールにおいて、働き方ネット大阪第六回つどい「なくせ貧困! 生存権と労働運動の関わり方を考える」という講演会が行われた。働き方ネット大阪とは労働団体などの呼びかけにより働き方のルールや貧困と格差をなくす運動に取り組んでいる団体で、関西大学教授の森岡孝二さんが会長を務める。冒頭に全大阪生活と健康を守る会事務局長の大口耕吉郎さんが「生活保護基準と賃金ー政健会の運動から」と題し生活保護受給の現実を講演した。特に生活保護以下の賃金の人で資産のない人はもっと利用するべきと訴えた。

 そしてリレートークとして〜貧困と闘う現場から〜 と題し、大阪市交通局の清掃委託業者に勤める労働者が競争入札によりクビの不安を抱えながら働く現状、製造派遣の過酷な労働の現状を話す女性、また生活保護を受けながら働くシングルマザーの等の方が現状をコーデネーターの会の事務局長・岩城穣弁護士の司会で話してくれた。

もやい事務局長 湯浅誠さんは語る
 そして講演として、NPO法人 自立サポートセンターもやいの事務局長・湯浅誠さんが「すべり台社会からいかに抜け出すか」と題し講演を行った。湯浅さんは「反貧困」の著者としても知られている。

 湯浅さんは韓国から帰ってきたばかりで、「韓国では非正規労働者が50%いる。日本も負けていない」とのことだった。「貧困とは”溜め”が無い状態。人間関係や貯金など溜めがないとトラブルに弱くなります」という。また「生きていても意味がない。生きていてもいいことがある状態にするのは溜めを増やすことです。日本は10年連続で自殺が3万人を越えています。先進国でトップで世界的に行きにくい国。死にたいと思うのはむしろまっとうなことです」と語った。

 「働いても食べていけない人が増えています。うつと過労自殺はコインの裏表で勝ち組(正社員)と負け組(非正規雇用者)は過労死か貧困かの二者択一の状態です。今の若者3年で辞めると言われていますが、正社員になるために団塊世代より高いハードルで会社に入っています。しかし過酷な労働でつぶれてしまう。自分を守るために辞めているのです。仕事柄、夜12時ごろの終電で帰るのですが昔と違って酔い客はほとんどいません」と話した。

 また”もやい”の活動にも触れた。「困っている人を助けるのは(当然のこと)であって人権ではありません。本当に支援が必要であるかと言うことは考えません。でないとこれから増えていく(貧困層の)人に対応できなくなります。しょうがないというのは目の前の人を切り捨てる事で生み出され、『この人は支援を受けられなくてもしょうがない』と言うことになります」

 「”もやい”の活動として、ホームレスの人にアパート生活のために保証人をつける活動をしました。そのうち破たんすると言われましたが実際に破たんしたのは5%だけでほとんどが高齢による死亡でした」そして7年間ネットカフェ難民だった若者が「自分はこのままでいいんスよ」とまで言ったがアパートで生活するようになって状況が好転した話をした。

 そして最後に「貧困をなくすには社会の”溜め”を増やすことが重要だ」と締めくくった。湯浅さんはこう語った。当日集まった約150人の参加者が真剣に聞き入っていたのは印象的だった。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 鈴木 義哉【 兵庫県 】
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