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「被害者の会」週明けにも再抗議 朝日「死に神」報道に批判とまらず

2008年07月04日19時37分 / 提供:J-CASTニュース

J-CASTニュース
「被害者の会」週明けにも再抗議 朝日「死に神」報道に批判とまらず
いまだに物議を醸している「素粒子」の「死に神」発言

   朝日新聞の夕刊1面コラム「素粒子」が鳩山邦夫法相を「死に神」と表現した問題で、「地下鉄サリン事件被害者の会」が同社に抗議したほか、すでに同社に抗議していた全国犯罪被害者の会(あすの会)が回答を不服として近日中に再抗議する方針を明らかにした。朝日紙面上でも「死に神」報道に批判の声が上がるなど、批判はやみそうにない状態だ。

「辛口コラムとはいえ、あまりにもひどい表現ではないでしょうか」

   この問題は、2008年6月18日付朝日新聞(夕刊)1面のコラム「素粒子」で、死刑囚13人の死刑執行を命じた鳩山法相について、

「永世死刑執行人 鳩山法相。『自信と責任』に胸を張り、2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神」

と書かれたことが発端。同社には抗議が相次ぎ、翌6月19日の『素粒子』では、「千件超抗議を頂く」とした上で、

「法相のご苦労や、被害者遺族の思いは十分認識しています。それでも、死刑執行の数の多さをチクリと刺したつもりです」
「法相らを中傷する意図はまったくありません。表現の方法や技量をもっと磨かねば」

などと釈明した。しかし、批判は収まらなかった。

   08年6月29日には潮匡人氏が産経新聞のコラムのなかで、「訂正はおろか謝罪にもなっていない」とした上で、同社が「死に神」報道について「特にコメントすることはありません」としたことについて、「誤爆の事実も責任も認めない。執筆したK論説委員を庇い続けている」などと批判。

「永世名誉毀損人。またの名、軍神。・・・素粒子爆弾の誤爆の多さをチクリと刺したつもりです。朝日新聞社を中傷する意図はまったくありません」

と痛烈に皮肉っている。

   さらに、6月26日の朝日新聞(西部版)では読者からの「辛口コラムとはいえ、あまりにもひどい表現ではないでしょうか」という批判を「声」の欄に掲載している。

朝日新聞のコラムでも「素粒子」をチクリと批判

   ネット上でも朝日新聞への批判が相次いで書き込まれ、「gooニュース畑」では

「法務大臣として刑事訴訟法に基いた職務を遂行してるだけなのに、何故批判されなければならないのでしょうか?」
「他人を『死神』と誹謗中傷することに何の躊躇も編集も無い事が問題なんじゃないですか?」

といった批判的なコメントが次々に書き込まれている。

   一方、「地下鉄サリン事件被害者の会」は2008年7月3日に同社に抗議。全国犯罪被害者の会(あすの会)も6月25日に「犯罪被害者遺族の感情を逆撫でされる苦痛を受けた」などとして同社に抗議したが、6月30日付で寄せられた同社からの回答に不満を示している。同会代表幹事の岡村勲弁護士はJ-CASTニュースに対し「(回答は)満足できるものではなく、再抗議と再質問をしたい」と述べており、早ければ週明けにも同社に再抗議する方針だ。

   2008年6月30日の朝日新聞のコラムのなかでは、池上彰氏が今回の「素粒子」をチクリと批判。死刑執行を命令するのは法相の本来業務としたうえで「本来業務をしたことに対する批判というのは無理があります」と述べている。また、自身も新聞記事を批判するが「他者への批判は、結局自分に返ってきます」と述べ、こんな風に述べている。

「今回『素粒子』の筆者は、読者から多数の批判を受け、『批判される立場』の辛さを痛感したはずです。今後は、自分が批判する相手の『批判される痛み』に想像を馳せた上で、『温かい批判』をすることを期待します」

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