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治安維持の強化か! 法律的な規制や圧力が非常に強まった(上)

治安維持の強化か! 法律的な規制や圧力が非常に強まった(上)
「法律的な規制や圧力の動きが、非常に強まってきました」と語る。原寿雄さん(ジャーナリスト)。東京・大手町サンケイプラザで。(撮影:穂高健一、6月13日)
【PJ 2008年07月04日】− 治安維持のためならば、「言論・表現の自由」よりも、優先する風潮が出てきた。法律に基づいて逮捕するぞ、刑法で逮捕できるんだぞ。そうした法律的な規制や圧力の動きが非常に強まってきている。

 個人情報保護法の最初の狙いは「政治家や官僚たちが、スキャンダル摘発を抑える目的だった」とはっきりしていた。個人情報が大事だ、というPRが利いて、いつの間にか、いまや個人の名前を伏せる匿名社会となってきた。

 原寿雄さん(元共同通信社、ジャーナリスト)が、そうした趣旨を語った。日本ペンクラブと、(社)自由人権協会は共催で、6月13日、東京・大手町サンケイプラザで、シンポジウムが開催された。テーマは、言論がアブナイ!「伝えるべきことを伝える大切さ」だった。原さんはパネリストのひとりだった。

 司会進行役の山田健太さん(同クラブ・言論表現委員長)から、テーマ「言論が危ない」について、「タイムレンジ(年代の領域)を広げるかたちで、いまの日本の状況について」と意見をもとめられた。

 原さんは、このところ法律的な規制や圧力の動きが非常に強まってきました。逮捕や規制が目立つ。背景の一つには急激な「匿名社会」への変化があるという。今年3月に、ビデ倫(日本ビデオ倫理協会)の4人が逮捕された。原さんはこの問題から、まず取り上げた。

 ビデ倫は1972年に設立されている。35年の歴史がある。業界が自主的に第三者機関を作り、アダルトビデオのチェックで、倫理規制に努めてきたのだ。07年8月、警視庁(生活安全部保安課)による強制調査が入った。私(原さん)自身はびっくりした、と語る。小さいプロダクションの人たちが作った、自主規制の基準をちょっと変えたら、「けしからん」と、警察権が介入してきたのです。

 関係者たちの連日の事情聴取が長時間くり返された。1人ずつ(審査員、事務局員、役員)何十回も呼んでいた。精神的、肉体的な苦痛を与えた。「どうなるのか、警察は諦めるのではないかな、と私は思っていました。ところが、3月には逮捕された」。

 これは新聞は大きく書いていないが、実にめずらしいことなんです。と原さんは強調した。過去にも一度、日活ポルノ事件があった、と紹介する。映倫審査を受けた映画の制作会社(日活)が捕まった。裁判では、第三者の映倫審査を受けた映画は、『それをもって世のなかに出していい、許可にしよう』と無罪になった。

 警察は数十年ぶりに、まったく同じように介入し、『わいせつ図書頒布幇助(ほうじょ)』を適応してみたわけです。「これはなんだろう?」と、壇上で原さんは自問してみせた。

 鑑定医の崎濱さんが逮捕された。刑法134条の秘密漏洩罪で、(検察は)やってくる。鑑定医の逮捕も初めてのこと。法律的な規制が久しぶりだったり、初めて法律を適応することが他にもたくさんあるという。「ひとつ言える、特徴的なことは、法律による治安の維持が目立つことです」。原さんは解析するのだ。【つづく】

■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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