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勇気ある人たちの証言、映画「靖国」の関係者は語る (4)

勇気ある人たちの証言、映画「靖国」の関係者は語る (4)
右翼、民族派の上映会が新宿で行われた。右翼が一本で繋がっているのか、否か、わからないと岡田裕さんは話す。東京・大手町で。(撮影:穂高健一、6月13)
【PJ 2008年07月03日】− (3)からのつづき。語り手は、アルゴ・ピクチャーズの代表・岡田裕さん。聞き手は作家の吉岡忍さん(日本ペンクラブ)。

岡田 いまも全国のシネコンに対して営業活動をしています。ただ、今もって、大きい組織の映画館は、現場は「やりたいんですがね。どこか、他のシネコンさんでやってくれないでしょうかね」という話になる。(笑い)。

 独立の映画館は(上映が決まって)、最後まで残ります。組織がちゃんとした映画館は最後のところで、上のほうから、「あれは止めておこうよ、止めておけ」といわれるんです。

吉岡 わが日本の資本主義のためにも、嘆かわしい。軟弱な資本主義ですか。

岡田 靖国神社からは撮影許可をめぐって、抗議文というか内容証明がきた。宣伝会社と制作会社と、それぞれ別の内容ですけれど。他にも、(自民党)代議士が高知在住の刀鍛冶の刈谷直治さん(かりやなおじ、映画・靖国に出演)に電話して、『こういうことありませんでしたか。こうでしたか』、といって、それをマスコミで発表する。国会で発表する。こうしたことが別の次元でありました。

 刀鍛冶の刈谷さんはもう90歳になる。映画を見れば、おわかりになりますが、寡黙な方なんです。

 私はたいへん心配しました。ぼくは制作者じゃないから、実際の関係がどうなのか、わからなかった。監督に聞いてみたりもした。報道陣がいくと、最後のところで、刈谷さんは「別に、けっこうです」というかたちで、認められていた。ご本人から、制作者に削除してくれという、要請は一度もなかったのです。

 最初は週刊新潮の記事からはじまった。神社新報社にしても、靖国神社からの抗議にしても、議員さんが刈谷さんに電話取材したことにしても、それぞれは関係ないんでしょうけれど、『この映画を上映してはいかん』、というところで、全部が繋がっている。それら全体がおおきな圧力として、日々感じてきました。

吉岡 新宿のロフトプラスワンで、右翼、民族派のリーダーたちを集め、上映会をやりましたね。外側からみていると、あの試写会で、ある峠を越えた、という印象があります。そのロフトプラスワンの試写会までの経緯をお話しいただけますか。

岡田 あれが封切に一番近い試写会でした。マスコミの報道とか、刈谷さんのこととか、映画館のこととかで、電話は1日に100本以上でした。非常に緊張状態でした。(右翼、民族派を集めた)試写会はさらに刺激するのではないか、という気持ちでした。正直なところ、非常にあやふやな気持ちで受けました。

 結果として、この試写会がかなりクリアする、ステップになりました。右翼団体にも、いろいろな意見の方がおられる。靖国本体とか、幾人の議員さんとか、それらが必ずしも一直線ではない。昔みたいに、右があって、左があって、というかたちではない。(右翼どうし)が繋(つな)がっているのか、繋がっていないのか、それもさっぱりわからない。

吉岡 いまもそうですか。

岡田 そうです

吉岡 最後に、ひとつ宣伝させてもらいます。ロフト・プラスワンの試写会と前後して、日本ペンクラブと毎日新聞が共催で、「靖国」の試写会をやりました、「言論の自由が大事だ」というのも大事。だが、実際に実行しなければいけない、ということで。【了】

■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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