――ズッファはランキングを作らない主義です。もし、ランキングがあればアウレリオ選手はライト級で何位ぐらいだと思いますか。

「トップ6、トップ7であることは間違いないね。つまり、僕より上に5人はいることも理解しているよ」

――そのライト級でナンバーワンのBJは、タイトル防衛よりもGSPへのリベンジ戦に興味を持っているようです。

「う〜ん、彼がどうすべきか僕には分からない。ただし、BJは最強のファイターだ。彼がGSPと戦いたいと言っているなら、彼はその試合でも勝者になるだろう。2人とも、本物のなかの本物だ。前回の試合は非常に僅かな差でGSPが勝ったけど、試合後にBJはホテルにいて、GSPは病院にいた。僕はBJと戦いたい、彼の王座に挑戦できるなら最高だ。僕らは二人とも柔術家だし、柔術のテクニックが十分に活かせる試合になる」

――2人に共通しているのは、あの五味隆典選手を破っているという点ですね。

「僕は、負けてもいるけどね。確かにそうだ(笑)。ぜひともBJと戦いたいね。今、僕がUFCで戦っているのは、ここにファイターとして最高の環境があるからだ。でも、今も僕は日本のファンのことを忘れたことはない。

UFCで最高のファイターと戦い、またゴミと戦いたい。僕らは1勝1敗のタイスコアだ。決着をつけたい。UFCにはベストファイターが揃っているけど、タカノリ・ゴミがいないのも事実。僕が本当の意味でMMAファイターとしてのキャリアをスタートした日本、そのファンの前で彼と戦って勝ちたいと今も思っているよ」

マーカス・アウレリオ
Marcus Aurelio de Carvalho Martinz 
1973年8月18日ブラジル セアラ州出身
アメリカン・トップチーム所属
MMA戦績21戦16勝5敗
1995年にホイラー・グレイシーを柔術の試合で破り、強豪の仲間入り。その後、98年にブラジレイロで準優勝。フロリダに移住し、米国でMMAファイターに。2003年にZSTで鮮烈の日本デビューを飾り、ZST GPで優勝後、PRIDE武士道へ。

06年4月に五味隆典を肩固めで下す。7カ月後にはスプリットの判定でリベンジを許し、決着戦が望まれたがPRIDEが活動停止に。07年8月よりUFCをホームに戦うようになった。

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