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価格重視派が短期間で急増中 非遺伝子組み換え原料へのこだわり薄れる

 ネットエイジアの調査で「価格重視派」が短期間で急増し、非遺伝子組み換え原料へのこだわり薄れつつあることがわかった。

 今年に入り穀物、原油高に伴う食品価格上昇が顕著になっている。そこでモバイルリサーチのネットエイジアは、「食品価格上昇による生活者意識と消費変化」についての自主調査を20歳以上のケータイユーザーに対して実施した(1000名の有効回答)。

 昨年秋から今年3月にかけてパスタが30%程度、食パン8%程度、即席麺10%程度上がっており、最近ではしょうゆも10%以上、食用油も大手が7月に今年4回目の値上げで10%価格が上がり、ドレッシングやマヨネーズも4〜14%程度値上げ、ビールも全社が5%程度上がるなど、生活者の食生活を圧迫している。

 このような中行った今回の調査では、遺伝子組み換え原料使用を例に、購買行動における消費者意識の変化を探ったところ、安心感やイメージより価格や安全性を重視する現実派が急増している様子が伺えた。トウモロコシを原料とするコーンスターチ業界で、価格と供給量の安定を重視し、国によって安全性が確認されていることを前提に遺伝子組み換え原料の使用に踏み切る企業が出てきた一方、同じくスターチを使うビール業界等では不安感やイメージ等を理由に、価格を上げてでも使わないといったコメントが報道されている。そこでこの例をもとに、ユーザーに安全性が確認済みなので価格は上げないという「価格重視派企業」と、安全というイメージがまだ定着していないので遺伝子組み換えトウモロコシは使わずに価格を上げる「安心感重視派企業」のどちらを支持するかたずねたところ、1/3の回答者が「価格」重視派企業を支持し、「安心感」重視派企業の支持は2/3だった。

 未だに「安心感」重視の傾向は強いものの、本調査の2週間前に実施した事前調査では、「価格」重視派企業を選んだ回答は1/4に留まっており、1か月内で割合として3割以上、「価格」重視派企業を支持する回答が増えている。その理由としては、「安全が確認されているなら安いほうがいい」「イメージで安全を否定するのはばからしい」「消費者の選択として遺伝子組み換え使用のものがもっとあってもいい」といった冷静な意見が目立つ。

 これまで遺伝子組み換えについては消費者の不安感や抵抗感が強いとされてきただけに、今回の結果は、昨今の食品価格高騰による消費者意識の変化を印象付けるものとなった。食品値上げは当面続くと見られており、消費者の家計への圧迫が高まると、「価格」や「安定供給」を重視する企業を支持する回答が増えるとも予想される。


MoneyZine編集部[著]

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