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言論が危ない! 『少年は殺人者でなかった』(7)

2008年07月01日06時44分 / 提供:PJ

pj
言論が危ない! 『少年は殺人者でなかった』(7)
第二部のパネルディスカッションでも、刑法134条の秘密漏洩罪の疑いで逮捕された、鑑定医の崎濱盛三さん(左から3人目)が発言された。東京・大手町で。(撮影:穂高健一、13日)
(6)からのつづき。第二部のパネルディスカッションでも、刑法134条の秘密漏洩罪の疑いで逮捕された、鑑定医の崎濱盛三さんが発言された。司会は山田健太さん(日本ペンクラブ・言論表現委員長)である。

山田 崎濱さんは覚悟があって、ジャーナリストに、(家庭裁判所からか貸し出しを受けた、少年の供述調書の写し、鑑定結果)などを見せた。ふつうは鑑定医としてあまりしない行為。そんなことしたら、社会的にまずいよ、という社会常識なプレッシャーもあったかと思います。

 国からのプレッシャー、まわりの社会的な目というプレッシャー。どっちのほうが当時、あるいはいまも感じていますか。

崎濱 難しい質問だな。少年のことをなんとかしてあげたい、という気持ちでしたから、両方からのプレッシャーはなかったです。調書を見せたのと、患者のカルテを見せたのと、同じように考えられる方が多い。私の患者のなかには、ひょっとしたら自分のカルテの漏えいもあるかもしれない、と考える方がいる。そこが一番プレッシャーですかね。

 国に対しては、「逮捕して、えらいことしやがったな」と思いますが、あまりプレッシャーではないです。

山田 会場からの質問で、『少年は殺していない、という意味がはっきりわからない。もっとくわしく教えてください』と来ています。殺意との関係だろう、と思いますが。

崎濱 火を点けたとき、少年の頭のなかには、お母さんとか、弟とか、妹とか、まったくなかった。少年は火を放つ何日か前、母や弟や妹が逃げられるか否か、ちゃんとチェックしているんです。これならば逃げられる、と考えた。お母さんや、弟妹を失うことはまったく頭になかった。殺そうと思って殺したのではない。少年が火をつけたら、たまたま亡くなってしまった。

山田 ある種の事故のようなものですか。

崎濱 私は不幸な事故だと考えています。

山田 本の作者(草薙厚子さん)に対して、どう思われますか。

崎濱 どこでも毎回、出てくる質問です。日々変わってきます。基本は、本の内容が非常に誤解を与えるものだ、ということが問題です。【つづく】

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記者HP:穂高健一ワールド
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パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

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