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言論が危ない! 『少年は殺人者でなかった』(5)

2008年06月29日09時10分 / 提供:PJ

pj
言論が危ない! 『少年は殺人者でなかった』(5)
鑑定は、医者の守秘義務とは全然ちがう。患者さんについて話したわけでもない。鑑定医の崎濱盛三さん。東京‣大手町で。(撮影:穂高健一、13日)
(4)からのつづき。語り手は鑑定医の崎濱盛三さん、聞き手の吉岡忍さん(作家)だ。

吉岡 きょうのテーマ、表現の自由の問題にもなりますが、人間として、少年に対するシンパシー(同情、共感)をもって、閉ざされた少年審判の場だけではないところでも、きちんと言うべきだと、お話になりました。鑑定医は守秘義務がある。医者、弁護士は守秘義務が負わされている。この殻をどこかで破るか。そのことは考えましたか。

崎濱 鑑定は医者の業務とはちがう。医者の守秘義務とは全然ちがう。患者さんについて話したわけでもなく、医者として見せたものでもない。『なんとなく、しゃべったら、あかん、という法律はあるだろう、とは思っていたんです』。弁護士の先生からいわれて、『結局、(鑑定医の守秘義務)ないのか』、とわかったのです。

 最近は、法的に悪いという認識と、モラル的に悪いという認識を、分けて論ずるようにしています。モラル的に悪いものが、だいたい法的に悪いものと一致させていると、法律を理解していた。

 良心に従って、(ジャーナリストに)調書を見せた。『モラル的には悪くない。法的に悪いということはどういうこと?』その気持ちが解決しないまま、やっぱり少年のことは伝えないといけない、と思ったんです。

吉岡 いまもそうですか?

崎濱 そういう法律(鑑定の守秘義務)はなかったということで、個人的にはすっきりしています。 

吉岡 供述調書を元にして、(草薙厚子さんが)週刊現代に記事を書かれた、月刊現代に書かれた、それから年を越して、本『ぼくはパパを殺すことに決めた』(講談社)になる。そういう経緯がありますよね。

 週刊現代、月刊現代ともに載った記事はそれほど長くない。私が読んだかぎりでも、崎濱さんが『この少年は広汎性発達障害だろう』と主張しているし、短くて、わかりやすい。

 本の段階になると、供述調書の引用で、警察のストーリーで、ずっと書かれている。最後のほうで、崎濱さんかおっしゃいたかったこと、明らかにしたかったものが、ちょこっと載っている。小さくなっている。まず、この本を読んだとき? 読みました?

崎濱 全部読んだのは、拘留中です。「こんなにひどい本だから、読んでみろ」と検事にいわれました。まあ、暇なもんで、本をもって来られた、検察事務官の前で、ずっと読んでいました。全部読んだのは、それが初めてです。【つづく】

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記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

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