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パニック!子どもが自転車に乗りはじめてから (上)

パニック!子どもが自転車に乗りはじめてから (上)
やっとかぶるようになったヘルメット!親子でそろえた。6月1日からは道路交通法の改正により、児童・幼児のヘルメット着用を努めることになった。(撮影:高橋 泉、6月18日)
【PJ 2008年06月20日】− わたしの子ども(小学1年生)が自転車に乗るようになった。外で元気に遊ぶのは良いのだが、自転車に乗りはじめてからは、危険を知らない子どもたちに混乱の日々だ。

 夕方、保育園・児童クラブから帰宅すると、「おかあさん、のってもいい?」と小悪魔たちの声が聞こえてくる。「6時までよ、お母さんと一緒に走ったあの道だけですよ!」、子どもたちはヘルメットをかぶり、「はーい、わかってる」と手を振って走り去る。何気ない会話のようだが、自転車に乗りはじめてから、このように約束できるようになるまでは本当に大変だった。

 帰宅後、なにも言わずに、自転車で勝手に飛び出していくのだ。見失うと、どこへ行ったのかわからない。これは大変! と外で見張ったり、一緒に自転車に乗っていたが、これでは夕食の準備も何もできない。この鉄砲玉のような自転車の速さには困惑した。この速さと自由が小さな子どもを虜(とりこ)にしてしまうのである。「言うこと聞くまで自転車禁止!」と、倉庫の奥に自転車を片付けたこともあるが、これでは問題の先送りである。

 さらに、この問題は自分の子どもだけではなかった。友だちが自転車に乗って遊びにくるのだ! 車の危険をよそに「キャーッ」と大騒ぎで、「気をつけなさい、その角は止まりなさい!」と、私の声もさらに大きくなる。おかげさまで、夕方や休日がとても憂鬱(ゆううつ)になった。他の親はどうしているのだろう?

 休日、隣の小学校区の1年生が、1人で遊びに来るようになった。しかも自転車で! このことを母親に連絡すると、「自転車に乗れるようになってからは、すぐに1人で出掛けてしまうんです」と、困惑した言葉が返ってきた。この家は共働きで、下に小さな子どもがいる。(校区外への外出や、自転車で交通量の多い道を走ることは、学校が禁じている場合がある。)

 また、小学校入学直後の学級懇談会では、働く母親が、1年生の息子が3年生の兄たちと一緒に自転車に乗り、幹線道路の方へも出掛けてしまうので心配で困っている、と話した。自転車に乗らないよう拘束でもしない限り、子どもを抑えることができない現実に困惑する母親。1年生の自転車の安全は、家庭内のしつけの問題だけだろうか?

 入学後、授業で新1年生の交通安全教室が開かれた。しかしそれは、横断歩道の渡り方など、「歩行者としての安全」を学ぶものだった。自転車の安全は3〜4年生になってからで、他の学校の例をインターネットで調べてもやはり、1年生の自転車教室はほとんど例がない。

 だが実態は、周囲の子どもたちを見れば、保護者たちの話を聞けばわかるだろう。1年生が上級生と遊ばずに、1人で家の周りだけをおとなしく自転車に乗るだろうか。

 保育園でも聞いてみた。1年生の母親は「もう、半径1キロの圏内を友だちと一緒に走り回っています」と。また、5歳の子どもの母親は「近所の小学生たちと一緒に走っていて不安、わたしが下の子をベビーカーに乗せて付き添うのは限界」など、予想以上に自転車に困惑する声が多く聞かれた。また、友だちや上級生と一緒という話が多く、各々の家庭のしつけだけでは解決しない問題が浮かんできた。

 自転車に乗りはじめた時期の子どもたちの安全。
 6月1日からは自転車のルールを見直した、道路交通法の改正規定が施行された。これにより、児童・幼児などが自転車を運転する場合は、歩道を通行できるようになった。また、児童・幼児のヘルメット着用を努めることも加わった。

 しかし、わたしの住む地域では、行政・学校・地域で、新しいルールの周知が特別に行われている様子はない。子どもが自転車教室を受けるより前に、まずは、乗り方を教える保護者が正しい共通ルールを理解しておかなければ安心できないと強く感じる。

 小学校低学年は学校で走行禁止の場所が決められているから大丈夫、などの実態から離れた話は安心材料にならない。わたしの子どもたちも同様である。このまま放ってはおけないので、自転車に乗りはじめた時期は、自転車の乗り方とヘルメット着用を教える日々が続いた。【つづく

■関連情報
自転車の安全利用の推進・警察庁

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 高橋 泉【 佐賀県 】
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