クルム伊達公子選手(37)は「東京有明国際女子オープン? 2008」大会最終日6月15日でシングルス決勝を戦い、秋田史帆選手(18)を下し現役復帰後初優勝を果たした。


同大会は有明テニスの森公園で行われ、最終日15日第4シードのクルム伊達公子選手(エステティックTBC)が、シングルス決勝で秋田史帆選手(ポッカ)を下した。

2008年06月15日(日) 
シングルス本戦決勝
☆クルム伊達公子(エステティックTBC)
  2-0 (第1セット 6-3 第2セット 6-2)
   秋田史帆(ポッカコーポレーション)

というストレート勝ちだった。
伊達選手は今大会5試合全てストレート勝ちというさすがの強さを見せてくれた。
3大会目の久留米市ベストアメニティカップを終えて以降、有明国際に照準を合わせて調整してきたという。

決勝の相手は、19歳年下の秋田選手だった。
「サーブが良く、ストロークも強かった」(伊達)
が第1セットを3回のジュースなどでねばって奪取した。
第2セットは
「相手のパフォーマンスが落ちていた」(伊達)
とフォアとバックを打ち分けるなど巧みなプレイで一気に奪取した。

先の3大会が賞金総額5万ドルだったことに比べると今大会は賞金総額が1万ドルで、ランクが落ちるとはいえ、5試合ストレート勝ちは凄いとしかいいようがない。
ヒッティングパートナーを務める堀大器氏は
「練習をするたびにどんどんうまくなっている」
と話しており、次第に実力が戻ってきている感じだ。
まだまだ、強くなるということだろうか。

優勝して喜びの言葉で
「まさか復帰4大会目で優勝できるとは思いもしませんでした」
「亡くなった父に最高のプレゼントができました」と涙も見せていた。昨年11月に父親の寿一さんが他界。この日は父の日だった。

優勝は喜びもあったが複雑な心境でもあった。
低迷する若手の刺激になれば、と決めた復帰だが、その手応えが返ってこない。
「優勝はうれしいけれど、ただうれしいというわけではない」
と戸惑いぎみに話すと
「勝つという執着心をもっと強く持つべき」
「練習でいいパフォーマンスを出せるのは当たり前。試合で必要なときに必要なショットを打てるかどうか」
など、若手に激をとばしていた。

一方、決勝で敗れた秋田選手。(決勝まで来たこと自体素晴らしいのだが)
「あこがれの伊達さんと試合ができたのは素晴らしい経験。これからに生かしていきたい」
と笑顔で話すと
「思ったより緊張はしなかった」が
「第1セットの3―3から揺さぶりに我慢できなくてミスが多くなった」
「ボールが返ってくるのが速かった」
と試合を振り返った。

彼女は現在プロ申請中のアマチュアなのである。
そのプレイは伊達選手も評価しており
「パワフルでサーブも強烈。これからが楽しみ」
と話していた。

伊達選手の次戦は7月の宮崎国際の予定だ、まだまだ強くなりそうな大先輩だが、若手の奮起を最も期待しているのも彼女だろう。


○伊達選手のテレビ出演情報で変更のお知らせ、
6月16日(月)に出演予定だった
”NHK「クローズアップ現代」”
は岩手宮城内陸地震のため内容を変更して放送されることになりました。

(編集部:TAKESHI)