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テレ東EXIT 小島孝治 ビジョンに基づく攻めのキャリア形成が独立に導く

テレ東EXIT 小島孝治 ビジョンに基づく攻めのキャリア形成が独立に導く
エア社長の小島孝治氏
 新事業計画書の社長直訴、自費でのドメイン取得、そしてWEBやケータイサイトでの数々の新企画立ちあげ…。自分なりの業界の将来ビジョンにもとづく社内での超積極的な攻めのキャリア形成が、自然と小島孝治氏を独立へと導いていった。テレ東グループから、自ら立ち上げたケータイ辞書検索ビジネスの営業譲渡を受け「JLogos」に発展させて3年。125冊分の辞書を月315円で使える利点が浸透し、加入者は3万人に。株式会社エアは、ビジネス系コンテンツの有料課金モデルで成功した希少な例となっている。

【Digest】
◇相容れぬ「ダイワのガイア」と「野村のWBS」
◇社内外で腸捻転
◇髪林社長「応援してやる」
◇「老舗出版とベンチャーが契約」の奇跡
◇15人ほどの出資で人的支援も
◇顧客にプッシュできるメディアを
◇アリ地獄から抜け出す社内ベンチャー提案
◇辞書のドリームチームという先行者利益
◇初年度から黒字経営
◇社内は9割が尊敬できない人たち
◇友人の紹介だと人を切れない
◇どうしようもないところまでやって辞めた
◇キャリア年表

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【EXIT前夜】"会社員卒業"に至る経緯
◇相容れぬ「ダイワのガイア」と「野村のWBS」
 テレビ東京に入社して5年目。なんとか技術局から抜け出し、テレ東がネット事業を手がけるために設立した子会社「テレビ東京ブロードバンド」へと出向になった。だが、ここには、テレ東の営業部門生え抜きで、当時40歳の若さで就任したやり手のワンマン社長、髪林孝司氏がいた。
 当然、下からの提案はなかなか通らない。議論をしても、一方的に言われるばかりで、「オマエは社長というものが何なのか知っているのか、と法律の条文を見せられたこともある」(小島氏)。まるで恐怖政治だった。

 そんななかでも、一貫して、経済分野で顧客視点の横断的なサービスを手掛けたかった小島氏は、テレ東の様々な経済系番組の視聴者を対象としたコミュニティーポータルサイトの開設を提案し、実現に向けて動いた。

 これは、『ワールドビジネスサテライト』(WBS)や『ガイア夜明け』、そしてその他の株番組など、経済系の各番組を見ている視聴者を横串でコミュニティー化し、番組を宣伝したり、フィードバックを受けるもの。ビジネスモデルとしては、広告を入れるだけでなく、経済番組を視る人は購買力が高い層なので、ブランド品などを販売することも考えていた。

 だがこの企画は、半分も実現しなかった。『ガイアの夜明け』は日経がスポンサーなので日経から下りた予算を使うのはOKだが、これを『WBS』の宣伝に使うのはおかしい、WBSとしても、勝手に番組情報を使わせない、という縦割りの弊害だ。

 同じテレ東の番組といっても、内実はスポンサーが仕切っている。それに加え、WBSは番組スタートの経緯として、もともと同じ放送枠に違う番組があったが、電通がリスクをとって枠を買い切り、野村證券などに売ってきたため、電通に頭が上がらない。テレ東には局主体で自由に使う権限がないのだ。


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