【バンディエラ語録】岡野雅行/山田暢久/内舘秀樹 連載14
首位奪還までの軌跡を追う
「浦和レッズマガジン6月号(5月12日発売)より」10年以上のチーム在籍年数を誇るこの3人は、年齢こそ30を越えたが、今もなお浦和レッズの中心選手として飽くなき挑戦を続けている。「バンディエラ」たちの言葉から現在のチーム事情が見えてくる。
横浜FMと名古屋に完敗し、いきなり開幕からつまずいたが、第3節の新潟戦から(締め切り時点の)札幌戦までの7試合を6勝1分とし、あっという間に持ち直した。第2節では17位に転落していたが、札幌に逆転勝ちした第9節終了時には、とうとう首位に浮上して力を見せつけている。
この間、いろんなことがあった。4月第1週には、中2日で清水、磐田と敵地で対戦した苦手の東海シリーズ。その次には開幕5連勝と突っ走る鹿島との大事な一戦をこなし、昨季1分1敗に甘んじた大宮戦と続いた。さらに、今季のナビスコカップ予選リーグで2分の京都と戦い、その京都戦ではレッズユース所属の山田直輝が17歳という若さでJリーグにデビューした。
清水と磐田にいずれも逆転勝ちしたのが大きかった。清水には10分、磐田には2分に先手を取られながら、共に後半ひっくり返した。
山田暢久は開幕から先発を続けていたが、磐田戦で初のスタメン落ち。しかし左アウトサイドで先発した相馬崇人の出来が芳しくないことから、ゲルト・エンゲルス監督は後半開始から山田暢を投入し、右で先発した平川を左へと配置換え。この策が見事に的中し、平川が上げた2本の良質のクロスが2得点に結び付いた。
山田暢は「ベンチで見ていて半は動きが悪く、清水戦と似ていると感じた。早めに3人(64分に永井雄一郎と細貝萌)代えて、ゲルトさんも流れを変えたかったんじゃないかな。自分は右サイドで起点になろうと思った。2試合続けての逆転勝ちだから、鹿島戦はいい形で入れる」と話した。
そうして第6節、昨季最終戦で逆転優勝をさらわれた鹿島を埼玉スタジアムに迎えた。前半はまたもや、押し込まれる時間帯が多かったが、何とか無失点で折り返し、後半開始直後の49分に永井が先制点を蹴り込み、ロスタイムにも永井の一撃でダメを押した。
「最近、前半での失点が多かったので、試合への入り方に注意した。永井のゴールでより集中できる展開になって、後ろはとにかく守り切ろう、絶対に失点しないという感じだった。まだ始まったばかりだけど、鹿島に離されちゃいけないので(勝ち点差が)縮まって良かった。首位の相手だし、自然とモチベーションが上がった。今日は気合が入ったね」と、J1出場380試合目に到達した主将は、したり顔を見せながら喜んだ。
| 1 | 2 |



