■第8試合 ミドル級／5分3R
ネイト・マーコート　vs　ターレス・レイチ
×[3R終了／判定1-2]○

スタンスの大きなレイチは、飛び込んでスーパーマンパンチ。ワンツーで前進するマーコートに、レイチもパンチで反撃を試みる。再び左から右のワンツーを放ったマーコートだが、ここでレイチの右ストレートが彼の顔面を打ちぬく。たまらずダウンを喫したマーコートは、マウントを許したが大きなダメージがないまま、足を戻しスタンドへ。

左ボディから、右ストレートを放ったマーコートは、そのまま組みついてレイチをケージに押し込む。後ろ回し蹴りを見せたレイチは、その後のパンチの攻防でマーコートのアッパーを顔面にもらい一転、右フック二発からアッパーをヒットさせる。ダメージで足がふらつくレイチだったが、ラウンド終了のホーンで救われた。

2R、右ボディから右フックを放ったマーコートだが、レイチはすぐに組みついて1Rとは対照的に打撃の展開を嫌う。

ここでマーコートがグラウンド状態（左ヒザがキャンバスについていた）レイチの顔面に思い切りヒザを蹴りあげてしまう。この反則攻撃で、ドクターチャックがあったが、レイチは戦意を失うことはなかった。1P減点となったマーコートだったが、試合再開直後にテイクダウンを奪い、パウンドを連打していく。

5分間のインターバルを十分に利用しなかったレイチ、鼻血を流しながらガードワークを強いられてしまう。必死の形相でマーコートの手首を掴むレイチだったが、強力なパウンド、鉄槌で動きが鈍くなっていく。三角絞めで逆転を狙うが、ここでもマーコートのパウンドが顔面に炸裂する。

さらにエルボーを叩き込むマーコート、ブレイクが掛かりスタンドの展開に戻ると、一気にテイクダウンを仕掛けたが、反対にレイチがマウントを奪取。直後に2Rが終了した。

3R、テイクダウン狙いのマーコートにヒザを放ったが、そのままキャンバスへ。三角絞めを外されたレイチは、スタンドで大ぶりのパンチを放っていく。脇を大きく広げたまま組みつき、反対にテイクダウンを奪われたレイチは、ラバーガード、アームロックを狙うが、仕掛けた中途半端でパウンドを許す。動きが止まったレイチは、もぐってリバーサルを狙い、片足タックルに移行。と、ここでマーコートがパイルドライバーのようにレイチを叩きつけたところで、試合が終了した。

判定は28−27、29−28、28−29でレイチが勝利。反則攻撃で受けたダメージでピンチを広げたが、辛くも勝利を収めた。「反則のヒザ？大丈夫。これは戦いだ。僕はベストを尽くすだけだった」と語ったレイチ。層が厚くなりつつあるミドル級で、貴重な1勝を挙げた。

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