リヴァプール1年目でゴールを量産し、EURO2008でも活躍が期待されるスペイン代表FWフェルナンド・トーレス。しかし、代表でもクラブでもチームメートのDFアルバロ・アルベロアは6日、スペインのプレーはトーレスに合わないと話した。

「代表チームのプレースタイルは彼に向いていない、あるいは彼が力を発揮するスタイルではないというのは明らかだ」とアルベロアは記者会見で語った。
「だが、トーレスは世界最高のストライカーの一人だし、それをEURO2008で証明するだろう。代表の戦い方が彼にとっては最適ではないにしても、だからって彼がゴールを決められないわけじゃない」

 トーレスはプレミア1年目の昨季、公式戦で33得点を決めたが、代表ではこの1年半で2得点しか上げていない。
 リヴァプールでは中盤から素早くボールを受け、十分なスペースを利用してDFを置き去りにするトーレスだが、スペインは中盤から丁寧に組み立てていくので、相手DFに囲まれることが多い。
 そこでアラゴネス監督は、パスゲームを基本としながら、トーレスの得点チャンスを増やすためにダビド・ビジャとの2トップも考えているという。
「もしビジャの体調がよければ、二人を前線で起用する」と6日にスペインのラジオに話した。
 スペインの初戦は10日のロシア戦だが、アラゴネス監督は、「(ロシア代表監督の)ヒディンクはしたたかだし、守備の固い彼らのプレーは我々には合わない。初戦では負けないことが大事だ。いいプレーができなくても、少なくとも引き分けないといけない」と話した。