【番長・杉山茂樹の観戦記】オマーン戦は60点。やっぱり夢は追えない
2008年06月06日12時20分 / 提供:livedoor スポーツ
オマーンとのホーム戦に、日本は3−0のスコアで勝利。アジア最終予選への進出に大きく一歩前進した。
敗れたり、引き分けたりすれば、岡田サンの更迭もあり得ると囁かれた、緊迫した中での一戦だった。しかし、僕は楽観していた。敗れたり引き分けたりすることはない、と。両国の間には、実力的にそれほど開きがある。普通に戦えば3−0、4−0は当たり前。もし敗れれば、監督更迭どころか、対外試合禁止を言い渡したくなる重大事件に相当する。試合前「大丈夫ですかね」と訪ねてくる人の神経を疑いたくなったほど。
しかし、ピッチ上で両者が絡み合う姿は、試合前の予想とはずいぶん違っていた。オマーンはなんと5バックの布陣で、後ろに引いて構えてきたのである。格上相手にこの戦法では。番狂わせは起きるはずがないと、楽観的な姿勢はいっそう高まった。
小国がさらに小国を自負するような手応えのない戦法で臨んできたわけだ。その割には……という気がしてならない。日本はほぼノープレッシャーの中で、パスを回せたのだから、チャンスをもっと多く作り出さなくてはマズイ。採点をすれば60点。可能性を抱かせる勝利とは言い難かった。
僕のいう可能性とは、W杯ベスト16だ。岡田サンは「世界を驚かせるサッカー」や「ベスト4」などと、壮大な夢を描いているようだが、僕にはベスト16がイイ線に見えている。実現可能なギリギリのラインだと思っている。それ以上の成績はこれっぽっちも望んでいない。しかし、それ以下はダメだ。主審の誤審で負けた場合や、得失点差が1点足りなかった場合ぐらいは、情状酌量の余地はあるが、1勝2敗や、1分け2敗、3連敗に終われば、大ブーイングだ。日本の総力を結集し、持てる力を余すところなく発揮すれば、可能性は大いにあると見ている。
代表監督選びにも、だからこそ注文をつけたくなるのだが、それはこの際さておき、オマーン戦に60点をつける理由もそこにある。この試合から、ベスト16に進出する姿を思い描くことには無理がある。
もっとも、そのためには、世界のベスト16のラインのレベルを知っておく必要がある。そのうえそれは刻々と変化している。確認を怠るわけにはいかない。これから始まるユーロはそのまたとない機会になる。ユーロとW杯予選は、バランス良く観戦したいものだ。
ユーロの中に混じって、日本は互角に戦えるか。オマーン、タイ、バーレーンとの戦いに目を凝らしていると、目指すべきレベルを見失いがちだ。日本代表の試合だけを見ていても日本代表の実態は明らかにならない。岡田ジャパンの善し悪しは、相対的に判断しなければならない。
勝利が続くと目線はなおさらブレやすい。ジーコジャパンの戦いでは、多くのファンがその病に陥った。勝った勝ったまた勝ったと浮かれムードで本大会に臨み、そして、突きつけられた1分2敗の結果に愕然とした。
ちょうど4年前、ある新聞がインターネットで行ったアンケート調査によれば、ジーコの支持率は80%を超えていた。当時、首相だった小泉サン顔負けの驚くべき数字を残していた。
気になるのは、現在の岡田サンの支持率だ。就任当初、僕が監修を務めた「サッカー番長」という本の企画として行ったアンケートでは6割を超える支持を集めていた。中には「他に候補者がいないから」という消極的な支持も目立ったが、滑り出しはまずまずと言って良かった。
現在の数字が、当時を下回っていることは間違いない。バーレーン戦直後の支持率は、福田サン並みだったかも知れない。20%ぐらいだったのではないだろうか。コートジボワール戦で40%台に回復したものの、続くパラグアイ戦でまた少し下げた。35%の状態でオマーン戦を迎えた……。そんな感じだと思う。つまり現在の支持率は45%。この後、順調に試合を消化し、W杯3次予選を1位で通過すれば5割を越えるのかも知れない。就任当時に近づくことになるわけだ。
敗れたり、引き分けたりすれば、岡田サンの更迭もあり得ると囁かれた、緊迫した中での一戦だった。しかし、僕は楽観していた。敗れたり引き分けたりすることはない、と。両国の間には、実力的にそれほど開きがある。普通に戦えば3−0、4−0は当たり前。もし敗れれば、監督更迭どころか、対外試合禁止を言い渡したくなる重大事件に相当する。試合前「大丈夫ですかね」と訪ねてくる人の神経を疑いたくなったほど。
しかし、ピッチ上で両者が絡み合う姿は、試合前の予想とはずいぶん違っていた。オマーンはなんと5バックの布陣で、後ろに引いて構えてきたのである。格上相手にこの戦法では。番狂わせは起きるはずがないと、楽観的な姿勢はいっそう高まった。
小国がさらに小国を自負するような手応えのない戦法で臨んできたわけだ。その割には……という気がしてならない。日本はほぼノープレッシャーの中で、パスを回せたのだから、チャンスをもっと多く作り出さなくてはマズイ。採点をすれば60点。可能性を抱かせる勝利とは言い難かった。
僕のいう可能性とは、W杯ベスト16だ。岡田サンは「世界を驚かせるサッカー」や「ベスト4」などと、壮大な夢を描いているようだが、僕にはベスト16がイイ線に見えている。実現可能なギリギリのラインだと思っている。それ以上の成績はこれっぽっちも望んでいない。しかし、それ以下はダメだ。主審の誤審で負けた場合や、得失点差が1点足りなかった場合ぐらいは、情状酌量の余地はあるが、1勝2敗や、1分け2敗、3連敗に終われば、大ブーイングだ。日本の総力を結集し、持てる力を余すところなく発揮すれば、可能性は大いにあると見ている。
代表監督選びにも、だからこそ注文をつけたくなるのだが、それはこの際さておき、オマーン戦に60点をつける理由もそこにある。この試合から、ベスト16に進出する姿を思い描くことには無理がある。
もっとも、そのためには、世界のベスト16のラインのレベルを知っておく必要がある。そのうえそれは刻々と変化している。確認を怠るわけにはいかない。これから始まるユーロはそのまたとない機会になる。ユーロとW杯予選は、バランス良く観戦したいものだ。
ユーロの中に混じって、日本は互角に戦えるか。オマーン、タイ、バーレーンとの戦いに目を凝らしていると、目指すべきレベルを見失いがちだ。日本代表の試合だけを見ていても日本代表の実態は明らかにならない。岡田ジャパンの善し悪しは、相対的に判断しなければならない。
勝利が続くと目線はなおさらブレやすい。ジーコジャパンの戦いでは、多くのファンがその病に陥った。勝った勝ったまた勝ったと浮かれムードで本大会に臨み、そして、突きつけられた1分2敗の結果に愕然とした。
ちょうど4年前、ある新聞がインターネットで行ったアンケート調査によれば、ジーコの支持率は80%を超えていた。当時、首相だった小泉サン顔負けの驚くべき数字を残していた。
気になるのは、現在の岡田サンの支持率だ。就任当初、僕が監修を務めた「サッカー番長」という本の企画として行ったアンケートでは6割を超える支持を集めていた。中には「他に候補者がいないから」という消極的な支持も目立ったが、滑り出しはまずまずと言って良かった。
現在の数字が、当時を下回っていることは間違いない。バーレーン戦直後の支持率は、福田サン並みだったかも知れない。20%ぐらいだったのではないだろうか。コートジボワール戦で40%台に回復したものの、続くパラグアイ戦でまた少し下げた。35%の状態でオマーン戦を迎えた……。そんな感じだと思う。つまり現在の支持率は45%。この後、順調に試合を消化し、W杯3次予選を1位で通過すれば5割を越えるのかも知れない。就任当時に近づくことになるわけだ。
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