MMA PLANET Interview
Interview by Manabu Takashima

――ロンドンでのUFC、ケビン・バーンズ戦が間近に迫ってきました。

「僕はずっとリョー・チョーナンとの試合に備えてきたんだ。だから、正直なところチョーナンが負傷し戦えなくなったことに少し動揺している。リベンジの機会を失ったからね。チョーナンとの戦いを3年間、待っていたんだ。

前の試合で僕は彼にTKO負けをしたけど、あのストップは明らかに早かった。フライングニーは上手かったよ、でも僕はまだ戦えた。今でも理解に苦しむ。それ以前も、僕がテイクダウンをしてチョーナンを攻めていたら、レフェリーは信じられないタイミングで何度もブレイクをかけてきた。

ケージ、そしてUFCで戦うということは、あの状況よりしっかりした環境で戦えるし、ケージは僕に合っているから、失われた勝利をようやく手にできると思っていたんだ」

――長南選手もチーム・クエストで練習を重ねるなど、ケージの対応を積んできているはずですよ。

「チーム・クエストは、ATTと並んで世界のトップチームだ。きっとレスリングも強くなっているけど、僕だって強くなっている。あの悔しさは忘れていない。チョーナン戦は僕の人生で絶対に実現させないといけない試合だ。僕はそのために戦い続けているといえるんだ」

――その長南選手との試合は流れてしまったのですが、集中力を途切れないようにしないといけないですね。

「大丈夫だ。正直、チョーナンが怪我をしたと知った時は動揺したけど、相手も分かったし、落ち着きを取り戻した。レスラーで、柔術も紫帯のようだよ。MMAで6勝しているファイターだから、作戦を変える必要があるけど、問題ないよ。僕もUFCのウェルター級でトップになることを目指しているんだから。米国で生活するようになって1年、しっかりした練習を積んできた。ATTのトレーニングは、互いにプッシュし合ってとても刺激になる。最高のプロフェッショナル集団なんだ」

――ATTに移籍したのは、いつなのですか。

「1年前だよ。UFCとの最初の2試合の契約はBTT所属選手としてだった。BTTのムリーロ・ブスタマンチ、ベベウには感謝している。そして、今も一番の親友のミウトン・ヴィエイラとルイス・ブスカペが所属している。でも、ジョン・フィッチに負けてから、自分の環境を変えようと思ったんだ。

UFCで戦うなら、米国に本拠を移した方がいいと思った。ATTは同様にJZやピッチブウ(チアゴ・アウベス)という友人がいたからね。なんといっても、トレーナーのベンケイ(アンドレ・ビニシウス)の存在が大きかったんだ」

――ATTとBTTでは違いはあるのですか。もともとATTのリーダー、ヒカルド・リボーリオはBTTの創設者の一人ですが。

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