インテルと3年契約を結んだジョゼ・モウリーニョ新監督(45歳)は3日、クラブの練習場で記者会見を行い、会場を埋め尽くしたメディアを前にイタリア語で話をした。
 
 大補強を敢行すると報じられている件については、2、3人の補強を考えていると話し、チェルシーの選手の獲得を否定しなかった。
「世界の報道を見ていると、まるで私が60人ぐらいの選手とやるように思えるが、それは事実じゃない。私はいまチームにいる選手を気に入っている。すばらしいチームだと思う。劇的な変化を求めてはいない。2、3人の選手を加えれば、さらによくなるだろうし、競争力も高まるだろう」

 チェルシーのMFフランク・ランパードとマイケル・エッシェン、DFのリカルド・カルヴァリョ、FWのディディエ・ドログバ、さらにバルセロナのデコとサムエル・エトーがインテルへ移籍するのではないかと、英国とイタリアのメディアが報じている。
 それについては、「チェルシーの選手と私の関係を考えたら、彼らのほとんどがこの先私と一緒にやりたいと考えるのは普通のことだと思うし、それは私だって同じだ」と答えたが、具体的な名前は挙げなかった。

 また、ロベルト・マンチーニ前監督について触れながら、今後のチーム作りについては次のように語った。
「私はこのチームが好きだし、彼らのメンタリティが好きだ。彼らを信頼している。私は同じメンバーで、異なるサイクルを始めたい。私はロベルトとは考え方が違う。これはたとえば、ロベルトがチェルシーへ行ったとしても同じことだと思う。彼は私とは考え方が違うのだから、やり方も変えるだろう。これは批判などではまったくない。サッカーの現実だ」

 また、チェルシーでは自らを"スペシャルワン"と呼んだモウリーニョ監督だが、今回はクラブを"スペシャル"と呼んだ。
「私はスペシャルなクラブにやってきた。私は自分を偉大なコーチだとは思ってきたが、スペシャルにはなりたくない。私はただ、常に情熱とモチベーションを持った人間である、ジョゼ・モウリーニョでいたいだけだ」