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【社会】 「サッカーの試合をコントロールする」審判員。求められる資質とは?

2008年06月03日12時00分 / 提供:COBS ONLINE

渡辺千賀のはたらけシリコンバレー

 1991年のJリーグ発足から15年余り。サッカー人気も定着し、平均観客動員数も2万人に迫る勢いだ。しかし、今年のゼロックススーパーカップでの混乱、西村主審の暴言疑惑など、日本の審判レベルに対する疑問の声が出てきている。

 上下黒のウェアを着て、選手と一緒にピッチを走りまわるサッカーの審判員になるにはどのような資質、資格が必要なのだろうか。普段は意識することの少ない「審判員」。ここで改めてその存在を考えてみたい。

審判員に求められる資質とは

 審判員資格には1級から4級まであり、Jリーグを担当する審判員は1級審判員の中から実績により推薦される。また、1級審判員の中からJFA(日本サッカー協会)が、SR(スペシャルレフェリー)や国際審判員候補を選出している。SRは審判を主たる職業としている審判員で、現在9名が登録され、中にはFIFA(国際サッカー連盟)の国際主審として活躍している審判員もいる。

 日本サッカー協会、松崎審判委員長に「審判員」に求められる資質について伺った。

 「審判員とは、選手と一緒に試合に参加しながら、主役である選手の環境をよくすることに従事し、時にはプレイの判断に関わる存在ですので、何よりも『人間性』が重視されます。中立を保ちながら、選手をはじめ、どの人に対してもうまく対応できる資質が求められます。また、『体力』も想像以上に必要です。ゲームのレベルにもよりますが、かなりの持久力・スピードが求められます。3つ目は、競技規則はもちろんサッカーに関する豊富な『知識』を保持するだけではなく、それをもっと追求しようという向上心、探究心を常に持ち、実行できる事です。そしてもう一つ、誰にも影響されず、毅然と信念を貫く『強さ』が必要です。これら資質は、トップレフェリーに限らず、少年サッカーをはじめ、どんな試合の審判員にも言えることです」とのお答えを頂いた。

「審判員」として意識していること

 少年サッカーを指導する傍ら、審判員も務める足立氏に「審判」をするうえで心がけていることを伺った。

 「何よりも『試合を安全かつ円滑に動かす』ことを意識しています。例えば、試合中興奮して荒れている選手がいたら落ち着かせる、試合のテンポが遅い時はある程度の軽いファールは流して試合の活性化を図るなどです。ミスジャッジをしないことはもちろんですが」、「審判員は難しい役割です。一般的にはミスジャッジをして初めて注目されますし……」とのこと。

 注目されることは選手に比べると少ない「審判員」だが、試合を円滑にコントロールするために、選手同様、時には選手以上に高いレベルの「テクニック」を求められる役割なのかもしれない。

文●山田忍(エフスタイル)


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