【MATCH REPORT】J1リーグ第6節 浦和 2−0 鹿島
永井の2得点で昨季の雪辱を果たす
ホームチームのスタートは良かった。闘莉王をトップ下に据えて攻撃力を強化。また中盤の底には鈴木と細貝を置き、守備面のバランスにも気を配った。また懸案だったサイドの局面における守備も、守備的MF、サイドアタッカー、ストッパーの3人が連動した囲い込みを行い、中盤をボックス型に配した鹿島の4−4−2システムにしっかり対処した。レッズの面々は気力もあった。相手を激しくチェイスし、ボールホルダーには強烈なアタックを仕掛けた。常に監視し、相手の自由を奪うのは鉄則。その意味では意思疎通の取れた、現状でできる最大限の仕事ぶりだった。
しかし、時間が経過するごとにアウェーである鹿島の勢いが増していく。昨季逆転でリーグタイトルをつかみ、クラブ創設以降国内タイトル10冠を達成した王者は、戦術熟成度の高さでジワジワとレッズを凌駕し始めたのだ。
43分、ダニーロの突破から最後は田代がフィニッシュ。田代のシュートが弱かったためにレッズは難を逃れた。そして前半を終了。内容面で、にわかにホームチーム側へ暗雲が立ち込め始めた。
雰囲気を一変させようと、エンゲルス監督が動く。高原に代えて永井を投入。すると永井は早くも輝く。49分、鈴木のフィードを受けた闘莉王が低弾道の左クロスを送ると、ゴール前に飛び出した永井がプッシュ。鮮やかなパス回しからレッズが先制を果たした。
思いがけない失点で鹿島は焦ったか。その後は丁寧なビルドアップが影を潜め、少々強引な攻めでレッズを攻略するが、チャンスはGK都築の攻守にことごとく阻まれてしまう。
そしてロスタイム。大岩のバックパスを奪った永井がGK曽ヶ端をかわしてダメ押し―。
その瞬間、埼玉スタジアムは歓喜に包まれた。
<浦和レッズ寸評>
7.5 GK 都築龍太 貢献度大。ビッグセーブを連発して何度もチームの窮地を救う
6.0 DF 堤 俊輔 相手に狙われていた感もあるが、瀬戸際で防ぎ、仕事を貫徹
6.5 DF 堀之内聖 ラインコントロールには苦慮したが、耐え凌ぎ無失点に抑えた
6.5 DF 阿部勇樹 ハイボールにことごとく打ち勝つ。強じんなフィジカルで圧倒
6.0 MF 山田暢久 右サイドでのプレーには安定感あり。特に守備面は及第点
7.0 MF 細貝 萌 精力的なランニングで中盤にダイナミズムをもたらした
6.5 MF 鈴木啓太 細貝とのコンビは安定。先制点につながったパスも秀逸だった
6.5 MF 平川忠亮 守勢に回ったが、機を見てスペースへ飛び出し好機を演出
6.5 MF 田中マルクス闘莉王 永井へのアシストは絶妙。トップ下に入り、攻撃に専念できた
5.0 FW 高原直泰 ゴール前でプレーする機会が少ない。体の切れもいまひとつ
6.0 FW エジミウソン ポストプレーに安定が増して、攻撃の起点になり始めている
6.0 MF 梅崎 司 劣勢の時間帯に投入されて、ボールキープに腐心していた
− DF 坪井慶介 採点なし
6.5 監督 エンゲルス 思い切りの良い選手交代で、チーム状況を変えた点を評価





