連日更新!スポーツ総合サイト

Urawa Reds Magazine 浦和レッズマガジン 公式サイト

  • トップ
  • 特集
  • ニュース
  • チーム
  • 日程・結果

信藤健仁の浦和レッズ解体信書 連載14

信藤健仁の浦和レッズ解体信書 連載14

文・構成●編集部
写真●足立雅史

走るために徹底すべきことがある 選手たちは走れないのではない

「浦和レッズマガジン6月号(5月12日発売)より」

 シーズン開幕から約2カ月が経過し、レッズの戦いぶりからは成長の跡がうかがえる。だが、今季は着実に勝ち点を重ねながら、大命題をクリアしなければならない。「強くて魅力あるサッカー」。第9節札幌戦からこの目標を実現させるための課題を探る。

ハーフタイムに課題を修正 左サイドの活性化が勝利の鍵

 第9節札幌戦、前半はレッズの悪癖が顕著に表れた試合だった。積極的に攻めるのか、自陣に引いて様子をうかがうのか、試合の入り方において選手間の意思統一が図れていない。前の試合から中2日で疲労もあったのだろうが、いわゆる《フワっと試合に入った》状態だった。

 対する札幌のコンセプトは明確だった。守備的に戦い、カウンターを狙うのが札幌の本来のスタイルである。だが、この一戦ではしっかりと前線からプレッシングを行い、レッズ陣内でプレーしようという意図が見て取れた。レッズの選手たちは、この策を予期していなかっただろう。また、キープ力が高いFWクライトンの調子も良かった。そのクライトンがパスを受けるために中盤に下がると、もう一人のFW西大伍や2列目の選手がその空いたスペースを狙うことも徹底されていた。

 札幌に許した先制点は、その術中にはまった結果だと言える。確かにレッズ守備陣の乱れもあった。しかし、それ以上に札幌攻撃陣のオートマティズムが素晴らしかった。中盤のプレスをワンツーでかわし、MF芳賀博信が前線にパスを送る。そして、鮮やかにフィニッシュ。札幌からすれば「してやったり」の展開だっただろう。

 その後は一進一退の攻防が続き、前半を2−2で終えることになる。奪った得点数こそ同じだが、レッズの選手たちにはどこか違和感があっただろう。前半に挙げた得点の一つは相手GKの明らかなミスで、もう一つが田中マルクス闘莉王の個人能力によるもの。一方、札幌は先制点だけでなく、FKから生まれた2得点目もレッズの守備を崩したもの。レッズは札幌の守備を崩していないにもかかわらず、2点を奪っている。スコアと内容が伴わない状況。そのまま後半のホイッスルが鳴れば、どちらに転ぶか分からない空気が漂っていた。

 しかし後半、レッズがペースを握った。その最大の要因は、左サイドからの攻撃が増えたことにある。前半、レッズの攻撃は右サイドに偏っていた。右サイドに相手を引き付けて、逆サイドに展開するパターンも皆無。これでは相手も守りやすい。ところが後半開始直後から左サイドハーフの平川忠亮を意識的に使い、打開を試みた。前半の課題をハーフタイムで改善する。最近のレッズの試合でよく見られる傾向だが、策が施されたことで地力に勝るレッズが主導権を握ることは十分に予想できた。

 そして50分、逆転ゴールが生まれる。エジミウソンのFWとしての持ち味が感じられる素晴らしい得点だった。これでようやくレッズが優位に立つ。片や、札幌はこの試合初のリードを許したことでリズムが乱れ、前半は徹底されていたプレッシングが機能不全に陥った。これでは、札幌がレッズと対等に戦えるはずもない。また、札幌が総攻撃に打って出る時間の遅さに加え、4点目が決まったことでこの一戦は幕を下ろしたのだ。
12

浦和レッズマガジン 記事一覧

本誌読者プレゼント

豪華商品が当たる
応募はコチラの応募フォームから!

読者ページに写真を投稿する

採用された方にはもれなく掲載誌をプレゼント!
住所、氏名、年齢をお忘れなく
から!

浦和レッズマガジン・携帯サイト

QRコード

携帯で左のQRコードを読み取りアクセスしてください。