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雨の「You'll Never Walk Alone」と極東サンバ=FC東京vs清水エスパルス
2008年06月02日05時40分 / 提供:PJ
【PJ 2008年06月02日】−
5月31日、ナビスコカップ予選「FC東京vs清水エスパルス」が松本平広域公園総合球技場(アルウィン)で行われた。雨の中、8000人弱の観客が見守ったこの試合は、後半終了間際に清水MF藤本のFKが直接ゴール、1-1で引き分けた。
昨日までの好天がうそのような寒さだ。風はないが、厚い雲に覆われた空から降りしきる雨はやむ気配を見せない。前半のすう勢は東京、後半は打って変わって清水。ムービングフットボールとサンバのリズムの激突は、両者譲らぬ痛み分け。あと数分、というところをこらえ切れなかった東京はややショックが大きいか。
普段はやや肩の力を入れすぎながら訪れているアルウィン(しかも、最近は特に…)。雨とはいえ、今日くらいは身体の力を抜いて、一人のサッカーファンとしてゲームを楽しもう、と思っていたのだが、そうもいかずについ松本山雅と比較して見てしまうのだから、救いようがない。
前半は東京の良い所が目立つ。城福浩監督の下、4-4-2のシステムで挑む東京を見るのは今季初めて。佐原秀樹や羽生直剛といった選手が赤と青のユニホームを着てプレイしていたために感じていた違和感は、試合が進むにつれ全く気にならなくなっていた。特に羽生の動きは素晴らしかった。左サイドから持ち味の運動量を生かして、ムービングフットボールを見事に体現していた。また、タフなセンターバックの印象が強いブルーノ・クアドロスはボランチとして出場、前線にも顔を出し、さながらFWのような動き。前半8分、その2名が先制点に絡む。左サイドからの羽生のクロスを、ゴール前まで一気に駆け上がったブルーノが清水ゴールに押し込む。全くのどフリー。チャンスを逃すことのなかったブルーノの勝負強さには感嘆する。
打って変わって、後半は清水のものだった。後半頭から投入された藤本淳わが攻撃を活性化、流れを作り出す。また、動きの鈍かった西澤明訓と交代したマルコス・アウレリオも独特のステップと攻撃センスがリズムを生み、多くのチャンスができる。東京も石川直宏や赤嶺真吾を継ぎこみ、突き放しにかかるが、徐々に足が止まりだし、流れを引き戻せない。それでも藤山竜仁の読みと動きが素晴らしく、悪いなりにも抑えていた。しかし、あと残り数分というところでドラマが待っていた。
東京の最終ラインをその高さで守り通してきた佐原が警告2枚による退場を受け、フィールドプレーヤーが一人減ってしまう。藤本のFKが東京ゴールに突き刺さるのは、そのわずか2分後の出来事だった。
負け試合をドローに持ち込んだ清水の粘り強さには感服した。負傷者も徐々に戦列復帰、フェルナンジーニョと伊東輝悦の今後の活躍いかんでは、今後の急上昇も期待できる。逆に、あと数分で逃げ切れた試合をものにできなかった東京の痛手は大きいかも知れない。とはいえ、人もボールも動くサッカーは、確かに見ている人の心も動かしたはずだ。
選手では、途中投入のマルコス・アウレリオは初見だが、興味深い動きで楽しませてくれた。東京も藤山がベテランならではの読みと動きで健在ぶりをアピールしてくれた。松本にこもっていると、なかなか生で見る機会の少ないJリーグの試合だが、やはりフットボールは面白いという事実を再認識させてくれた。
■試合情報
FC東京 1−1 清水エスパルス
得点:ブルーノ・クアドロス(8分)、藤本淳吾(88分)
■関連情報
PJニュース.net
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 多岐 太宿【 長野県 】
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昨日までの好天がうそのような寒さだ。風はないが、厚い雲に覆われた空から降りしきる雨はやむ気配を見せない。前半のすう勢は東京、後半は打って変わって清水。ムービングフットボールとサンバのリズムの激突は、両者譲らぬ痛み分け。あと数分、というところをこらえ切れなかった東京はややショックが大きいか。
普段はやや肩の力を入れすぎながら訪れているアルウィン(しかも、最近は特に…)。雨とはいえ、今日くらいは身体の力を抜いて、一人のサッカーファンとしてゲームを楽しもう、と思っていたのだが、そうもいかずについ松本山雅と比較して見てしまうのだから、救いようがない。
前半は東京の良い所が目立つ。城福浩監督の下、4-4-2のシステムで挑む東京を見るのは今季初めて。佐原秀樹や羽生直剛といった選手が赤と青のユニホームを着てプレイしていたために感じていた違和感は、試合が進むにつれ全く気にならなくなっていた。特に羽生の動きは素晴らしかった。左サイドから持ち味の運動量を生かして、ムービングフットボールを見事に体現していた。また、タフなセンターバックの印象が強いブルーノ・クアドロスはボランチとして出場、前線にも顔を出し、さながらFWのような動き。前半8分、その2名が先制点に絡む。左サイドからの羽生のクロスを、ゴール前まで一気に駆け上がったブルーノが清水ゴールに押し込む。全くのどフリー。チャンスを逃すことのなかったブルーノの勝負強さには感嘆する。
打って変わって、後半は清水のものだった。後半頭から投入された藤本淳わが攻撃を活性化、流れを作り出す。また、動きの鈍かった西澤明訓と交代したマルコス・アウレリオも独特のステップと攻撃センスがリズムを生み、多くのチャンスができる。東京も石川直宏や赤嶺真吾を継ぎこみ、突き放しにかかるが、徐々に足が止まりだし、流れを引き戻せない。それでも藤山竜仁の読みと動きが素晴らしく、悪いなりにも抑えていた。しかし、あと残り数分というところでドラマが待っていた。
東京の最終ラインをその高さで守り通してきた佐原が警告2枚による退場を受け、フィールドプレーヤーが一人減ってしまう。藤本のFKが東京ゴールに突き刺さるのは、そのわずか2分後の出来事だった。
負け試合をドローに持ち込んだ清水の粘り強さには感服した。負傷者も徐々に戦列復帰、フェルナンジーニョと伊東輝悦の今後の活躍いかんでは、今後の急上昇も期待できる。逆に、あと数分で逃げ切れた試合をものにできなかった東京の痛手は大きいかも知れない。とはいえ、人もボールも動くサッカーは、確かに見ている人の心も動かしたはずだ。
選手では、途中投入のマルコス・アウレリオは初見だが、興味深い動きで楽しませてくれた。東京も藤山がベテランならではの読みと動きで健在ぶりをアピールしてくれた。松本にこもっていると、なかなか生で見る機会の少ないJリーグの試合だが、やはりフットボールは面白いという事実を再認識させてくれた。
■試合情報
FC東京 1−1 清水エスパルス
得点:ブルーノ・クアドロス(8分)、藤本淳吾(88分)
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