■EXC世界ミドル級選手権試合/5分5R
【王者】ロビー・ローラー vs 【挑戦者】スコット・スミス
■[3R3分26秒/ノーコンテスト]■

EliteXC世界ミドル級王者ロビー・ローラーは、今大会出場選手中、随一の本格派MMAファイター。今宵はスコット・スミスの挑戦を受ける。

サウスポーのローラーに、オーソドックスのスミスは豪快なミドルキックを繰り出すも、プレッシャーを掛け、徐々に距離を詰めていくローラーは、ジャブから右フックを放つ。それでも、勢いを押し戻すように、スミスは右ハイキックからワンツー、これにローラーが呼応したため、ケージ中央では激しい打撃の攻防が展開された。

1R終了間際には、ローラーが左ミドルから、スミスのガードをこじ開けるような強烈な左右のフックを放ち、攻勢となった。

2R、ローラーは左ミドル、右のジャブで距離を計っては、飛び込むようにフックを放つ。その一方で、スミスは首相撲から膝蹴りを連打を見せるが、ローラーは左のショートフックを連打。一気にケージ際まで押し込むと、負けじとスミスは左右のエルボー、今度はローラーがアッパー、エルボー、ワンツー。スミスもワンツーから右ハイキックで押し返すと、壮絶な打撃戦に場内はスタンディングオベーションが沸き起こる。

3R、疲労が色濃い両者だが、攻撃の手数は変わらず。スミスが右ロー、スーパーマンパンチ、ワンツーで追い込むと、ローラーは右のエルボーを連打。残り2分をきったところで、ローラーはこの試合初めて両足タックルに。しかし、これをスミスが腰を落としてディフェンス、再びスタンドに戻ると、ここでスミスのパンチに対し、右手を伸ばしたローラーの指先がスミスの右目に入ってしまうアクシデント。

ドクターチェックの結果、スミスは、目頭から鼻の付近をカットしており、試合はストップ。死闘に沸くハイレベルな一戦となったが、最後は無念のノーコンテストに終わった。

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